RPAツールでブラウザ操作を自動化できる?手順やメリット、注意点を解説!

ブラウザ操作をRPAで効率化可能?3つの認識機能やポイントを解説!

定型業務の自動化手段としてRPAツールが注目されています。

RPAツールを導入することで、Web上でのデータ収集・転記業務など、単純であるけれども、工数のかかるブラウザ操作を自動化可能です。

当記事では、Webブラウザ上の操作を自動化するRPAツールにおける3つの認識機能、RPAツールによりブラウザ操作を自動化するメリット、RPAツールによりブラウザ操作を自動化する際の注意点をご紹介します。

目次

Webブラウザ操作は自動化可能?

Webブラウザ操作は自動化可能?のイメージ

Webブラウザ操作をRPAによって自動化することは可能なのでしょうか。

結論は、可能であると言えます。

以下から、どのようにしてブラウザ操作を可能にするのか見ていきましょう。

Webブラウザ操作を自動化する方法

RPAを用いて、Webブラウザ操作を自動化する方法は大きく分けると以下2つあります。

  • RPAツールを活用し画面操作を覚えさせる
  • RPAツールにプログラミング言語でコーディングし操作を指示する

一つ目の「RPAツールを活用し画面操作を覚えさせる」手段を利用すれば、高いITリテラシーを保持していなくても、直感的に自動化することが可能です。

例えば、Webブラウザ上をクリックする、特定フォームにデータを入力するなどのWenブラウザ操作をRPAツール上で実施するだけで、自動化シナリオを作成できるでしょう。

より詳細な自動化シナリオをRPAツール上で設定する場合には、二つ目にあるようにプログラミング言語を利用してコーディングする必要があります。

ただし、RPAツールを利用すればほぼすべての作業を画面操作から自動化できますので、あまり身構えすぎる必要もありません。

RPAツールにおける3つの認識機能

RPAツールにおける3つの認識機能のイメージ

Webブラウザ上の操作を自動化する際には、自動化の手順をRPAツールに”認識”させる必要があります。

RPAツールで”認識”する手段はおおむね以下3つです。

3つの認識手段の違いを理解してRPAツールを選定しましょう。

  • 認識機能①:オブジェクト認識
  • 認識機能②:画像認識
  • 認識機能③:座標認識

認識機能①:オブジェクト認識

オブジェクト認識とは、アプリケーションやWebサイト上の内部構造を分析し、特定の要素(オブジェクト)を”識別”して操作する技術です。

オブジェクト認識ではWebブラウザ上の特定座標ではなく、オブジェクトの属性や構造に基づいて動きます。

構造や属性を指定して動くので、Webブラウザ操作のみならず、他アプリケーションを含んだ複雑な業務も効率化可能であり、かつ、識別精度が高い点がメリットでしょう。

認識機能②:画像認識

画像認識とはWebサイト上のスクリーンショットなどからボタンなどのオブジェクトについて自動識別させブラウザ操作を自動化する技術です。

具体的には、事前にRPAツール上で特定の画像を指定、または画像上のブラウザ操作をロボットに記憶させます。

処理を実施する際には、ロボットがWeb画面上に表示されている画像と記憶させた画像をRPAツールに搭載された光学文字認識(OCR)や画像認識によりマッチングし、記憶させたブラウザ操作を実行するのです。

画像認識は、人間と同じようにWebブラウザ上の画面を”見た目”で判断していますので、人がPC画面を見ながら行っている操作であれば、ブラウザ操作に限らず、どのアプリケーションについても自動化できます。

また、画像認識であれば、Webブラウザ操作をそのままRPAツール上で再現することで、シナリオ作成ができますので、簡単にRPAツールによる自動化を実現できる点がメリットといえるでしょう。

認識機能③:座標認識

座標認識はWeb画面上の特定座標を元に操作を行う技術です。

座標認識を利用する場合、事前にブラウザ操作の対象がPC画面上のどこにあるのか、マウス操作がどこからどこに動いたのか、どの場所でキーボード操作を実施するのか、など”座標”を設定する必要があります。

横軸をX、縦軸をYとし、Web画面上の左上を(0.0)として、画面を(x,y)で表現したうえで、座標を設定しておく必要があるのです。

座標さえ設定すれば自動化可能ですので、ブラウザ操作に限らず他アプリケーションの自動化もできます。

画像認識がWeb画面上の見た目で認識するのに対して、座標認識は位置で認識すると理解するとよいでしょう。

画像認識と比較して、処理が高速である点にメリットがありますが、見た目ではなく位置で認識しているため、Webサイト上のレイアウト変更などに弱い点に注意ください。

ブラウザ操作自動化するメリット

ブラウザ操作自動化するメリットのイメージ

RPAツールの3つの認識方法を利用することでブラウザ操作を自動化が可能です。

RPAツールの各認識方法別にブラウザ操作を自動化するメリットを以下の通りご紹介します。

  • ブラウザ操作を自動化するメリット①:画像認識や座標認識を利用すれば、簡単に自動化シナリオを作成できる
  • ブラウザ操作を自動化するメリット②:オブジェクト認識を利用すれば、高精度な操作を実現できる
  • ブラウザ操作を自動化するメリット③:自動化により人が取り組むべき仕事に注力できる

ブラウザ操作を自動化するメリット①:画像認識や座標認識を利用すれば、簡単に自動化シナリオを作成できる

画像認識や座標認識であれば、ITリテラシーが高くなくても簡単にRPAツール上で自動化シナリオを作成できます。

また、画像認識であれば、”見た目”でWeb画面上のオブジェクトを認識しますので、直感的に開発が可能です。

加えて、捜査対象のボタンやテキストボックスなどオブジェクト位置が多少ずれても、見た目が同一であれば修正が不要になる場合が多い点にメリットがあるでしょう。

一方、座標認識は操作対象のオブジェクト位置がずれてしまうと、再設定が必要であるものの、シンプルな認識方法であるため高速処理が可能である点がメリットです。

いずれの方法も簡単にRPAツール上で自動化設定ができますので、各メリットを踏まえてどちらを利用するかご検討ください。

ブラウザ操作を自動化するメリット②:オブジェクト認識を利用すれば、高精度な操作を実現できる

オブジェクト認識は画像認識や座標認識と比較して、高いITリテラシーが必要になるものの、画像認識や座標認識と比較して高精度な操作とエラー減少を期待できます。

頻繁に画面レイアウトが変更になるWebサイトなど、RPAツール上のシナリオ修正やエラーチェックが多く見込まれる場合にはオブジェクト認識を利用するとよいでしょう。

ブラウザ操作を自動化するメリット③:自動化により人が取り組むべき仕事に注力できる

RPAツールを利用してブラウザ操作を自動化することで、定型業務の自動化を実現できます。

Webサイト上からの情報収集・転記やExcelからのデータ転記など、単純であるけれども年間を通じてみると多数の工数がかかっている業務が身の回りにあるのではないでしょうか。

そのような業務をRPAツールにより自動化することで、本来人が行うべきクリエイティブな仕事に注力することで、組織全体の生産性向上を見込むことができる点が最大のメリットです。

RPAツールを利用して自動化する際の注意点

注意しながらパソコンとRPAツールも利用するビジネスウーマンのイメージ

RPAツールを利用することでブラウザ操作を自動化することが可能です。ただし、ブラウザ操作を自動化する際に以下の通り注意点がありますので、ご紹介します。

  • ブラウザ操作を自動化する際の注意点①:Webサイトによってはスクレイピングを禁止していること
  • ブラウザ操作を自動化する際の注意点②:画像認識や座標認識は画面設計の変更に弱いこと
  • ブラウザ操作を自動化する際の注意点③:オブジェクト認識を利用する場合、専門知識をもった人材が必要なこと

ブラウザ操作を自動化する際の注意点①:Webサイトによってはスクレイピングを禁止していること

一部のWebサイト上では解析行為を禁止し、WebAPIによるデータ連携を義務付けるサイトがあります。

したがって、事前にスクレイピングをする場合には、事前に少なくても以下の確認をしておくとよいでしょう。

  • WebAPIの有無確認
  • robots.txtの確認
  • 利用規約の確認

WebAPIを公開しているのであれば、第三者への情報提供事態については許可していますので、スクレイピングの対象検討を開始してもよいです。

その上で、robots.txtを確認し、クローラーに対してどのURLがアクセスを許可/禁止するのか確認することで、スクレイピングが可能な範囲を明確化できます。

robots.txtを設置しているWebサイトであれば、「WebサイトのURL+robots.txt」で確認ができますので、利用してみましょう。対象範囲を明確化したうえで、利用規約を確認してください。

特に会員制Webサイトをスクレイピングする場合は注意が必要です。

Webサイトにログインする必要がある、利用規約に同意してから情報を参照する場合には、スクレイピングした場合に違法になる場合があります。

また、利用規約上はスクレイピングを禁止していないものの、「自動で情報を収集する行為」など、言い換えをしている場合や著作権フリーでない場合がありますので、利用規約については一通り目を通しておくとよいでしょう。

ブラウザ操作を自動化する際の注意点②:画像認識や座標認識は画面設計の変更に弱いこと

RPAツール上の画像認識や座標認識を利用する場合、自動化対象の画面レイアウトが突然変更されると、誤作動や作業ストップするリスクがありますので注意が必要です。

また、デスクトップのテーマ変更や解像度変更によっても、RPAツールが正常に動かない場合があります。

したがって、RPAツールを利用するPCについてはデスクトップ上の設定を変更しないようにする必要があるでしょう。

加えて、オブジェクトの見た目によって動く画像認識は、オブジェクトが非表示になったり、別アプリケーションのウィンドウに隠れて見えなくなってしまっていると動かなくなります。

したがって、不要なポップが出ないようにするなど、画面上のレイアウトを汚さないような配慮が必要になるでしょう。

ブラウザ操作を自動化する際の注意点③:オブジェクト認識を利用する場合、専門知識をもった人材が必要なこと

オブジェクト認識を利用する場合、対象のWeb画面上オブジェクトについて詳細な設定が必要です。

この設定をするためには、対象オブジェクトの属性や動作パターンを詳細に理解できている必要があるでしょう。

RPAツールを適切に設定するための専門知識が求められる点に留意ください。

まとめ ブラウザ操作は自動化しよう

ブラウザ操作の自動化によって効率的になった職場のイメージ

RPAツールを利用することでブラウザ操作の自動化は可能です。

RPAツールを利用する場合、大きく3つの認識手段があり、認識手段によって、メリットや注意点が異なりますので理解の上、製品を選定するようにしましょう。

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