RPAツールを導入することで定型業務の自動化が可能です。
RPAツールの活用は必ずしもオンラインである必要はなく、オフライン環境下でも活用できるため、セキュリティやデータプライバシーなどに懸念を持っていたとしても活用ができるでしょう。
当記事では、オフラインで活用するRPAツール概要、オフラインで活用するメリット、オフラインで活用可能なRPAツール5選をご紹介します。
オフラインでもRPAは使える?
RPAツールはオフライン環境で活用可能です。
RPAツールには以下3種の提供形態があります。
- クラウド型
- デスクトップ型
- オンプレミス型
このうち、デスクトップ型、オンプレミス型であればオフラインでの活用ができるでしょう。
クラウド型はRPAツール事業者が提供するクラウドサーバー上で稼働しますので、オフラインでの活用は難しいです。
また、デスクトップ型、オンプレミス型のいずれもオフライン環境で利用可能ですが、各提供形態によりコスト感や業務効率化可能な範囲などに違いがありますので、両形態の違いに注意して製品選定するようにしましょう。
オフラインでRPAを活用するメリット
オフラインでRPAツールを活用するメリットは大きく以下3つあります。
- メリット①:セキュリティとデータプライバシーの確保
- メリット②:ネットワーク依存性の排除
- メリット③:プロセスのローカル制御
メリット①:セキュリティとデータプライバシーの確保
オフライン環境下では、データが外部のネットワークに接続されず、インターネットにアクセスできないため、セキュリティとデータプライバシーを高い水準で確保できます。
特に金融機関や地方自治体など、特定の業界規制に適合する必要がある場合には、オフライン環境下でのRPA活用が必要になるでしょう。
デスクトップ型と比較しオンプレミス型の方がカスタマイズ性は高いことから、厳格なセキュリティ要件を満たす場合にはオンプレミス型の導入が推奨です。
オンプレミス型であれば、ネットワークトラフィックを最小限に抑え、データの外部への転送を制限できるため、セキュアなデータ管理ができるでしょう。
メリット②:ネットワーク依存性の排除
オフラインRPAツールは、ネットワーク接続が必要ないため、ネットワークの安定性や可用性に左右されずに作業を実行できます。
これにより、ネットワーク障害や遅延が業務プロセスに影響を与える可能性を低減し、作業の一貫性を保つことができるでしょう。一方で、処理速度はローカルマシンやサーバーの処理性能に依存する点に注意が必要です。
メリット③:プロセスのローカル制御
オフラインRPAツールは、コンピュータやサーバーのローカルリソースを活用してプロセスを制御できます。これにより、高度な自動化タスクを実行する際に、コンピュータの性能やリソースを調整することで最適化できるでしょう。
クラウド型RPAツールを利用する場合、ライセンス上で許容されたロボット数や同時並行稼働数を守りながら活用する必要があります。
一方、オンプレミス型などであれば、サーバー上のスペックが充足されていれば、自社要件に合わせロボットのプロセスを柔軟に制御できる点がメリットです。
導入方法は?
RPAツールを導入する場合以下2通りの方法があります。各方法で導入時に確認すべきポイントは以下の通りです。
- 導入方法①:自社のみで導入する
- 導入方法②:専門家と並走する
導入方法①:自社のみで導入する
自社のみでRPAツールを導入する場合、従業員のスキルとリソースを評価し、プロジェクトを遂行できるだけの専門知識と時間があるか確認しましょう。
また、従業員に対するトレーニングと自己学習のプロセスを計画する必要があります。RPAツールの使用方法を学び、スキルを向上させるためのリソースを自社で行う必要がある点に留意ください。
もし、上記観点から自社のみでの導入が難しければ外部の専門家への依頼も検討する必要があります。
加えて、サポートデスクの有無と対応時間は必ず確認しましょう。自社で導入から運用を行う際、システムエラーが発生した際には自社のリソースでエラーを解消する必要があるからです。
自社のみで対応ができるだけのサポート品質を備えているか、十分な対応時間があるかについて確認が必要になるでしょう。
導入方法②:専門家と並走する
RPAツールベンダーによっては、ベンダー自体で導入支援サービスを提供している場合があります。
また、多くのベンダーで協力会社による導入支援コンサルを提供していますので、ぜひ活用を検討ください。
専門家を選定する場合には、過去のプロジェクト実績や評判を調査し自社要件への適合性チェックが必要です。
オフラインでも使えるおすすめRPAツール5選!
オフライン環境下でRPAツールを活用することでセキュリティの堅持やネットワーク依存性の排除などメリットがあります。
オフライン環境下で利用できるタイプのRPAツールの中でも特に安価に利用ができるのがデスクトップ型RPAツールです。
おすすめのデスクトップ型RPAツールを以下の通り5つご紹介します。
- オフライン|おすすめRPAツール①:MICHIRU RPA
- オフライン|おすすめRPAツール②:WinActor
- オフライン|おすすめRPAツール③:おまかせRPA
- オフライン|おすすめRPAツール④:RaQubo
- オフライン|おすすめRPAツール⑤:EzRobot
オフライン|おすすめRPAツール①:MICHIRU RPA
株式会社 MICHIRUが提供する「MICHIRU RPA」は手厚い導入サポートを受けながらも、低価格でRPAを利用したい企業におすすめなRPAツールです。
MICHIRU RPAは月額料金5万円~、初期導入費用10万円~と低コストで業務利用ができます。また、IT補助導入金の対象ツールですので、初期費用を減額できる点もポイントです。
加えて、専門スタッフが伴走しRPAツール導入支援をうけることが可能です。定期的に無料開催される操作勉強会への参加もできますので、RPAツールを導入するだけでなく、業務運用まで安心してできるサービスになっています。
オフライン|おすすめRPAツール②:WinActor
NTTデータが提供するWinActorはNTTグループで研究・利用を続け技術とノウハウが詰まったRPAツールです。
世界シェアの高いRPAツールの場合、マニュアルなどが英語である場合があります。一方、WinActorは純国産RPAツールということもあり、画面表示やマニュアルを日本語で利用できますので、安心して利用できるでしょう。
また、プログラミング知識を必要とせず画面操作でシナリオ作成ができることから、現場主導で業務の効率化ができる点が魅力的です。
なお、料金プランは個社問い合わせとなっていますので、詳細はお問い合わせください。
オフライン|おすすめRPAツール③:おまかせRPA
NTT東日本が提供する「おまかせRPA」は導入実績6,500社以上のWinActorを採用し、導入支援を強化したRPAツールです。WinActor単体でも機能性は十分ですが、導入・業務運用に不安を持つ方におすすめします。
シナリオ作成や操作方法について専任の担当者によるサポートを年中無休9:00-21:00で受けられますので、サポート面を重視する企業様はぜひお問い合わせください。
オフライン|おすすめRPAツール④:RaQubo
株式会社デジタルワークスが提供するRaQuboは、技術職でなくても現場担当者が簡単に利用できることを目指して作成されたRPAツールです。
シェアの高いRPAツールであっても、シナリオ設定が難しくRPA技術担当者に依頼しなければ業務の自動化ができない場合が多いようです。
この点、RaQuboはあくまで現場担当者がシナリオ作成できる点を追求し開発したRPAツールですので、画面UIが非常に使いやすい点が特徴的といえます。
月額8万円、初期費用無料、無料トライアル有と始めやすい料金プランとなっていますので、一度検討してみてはいかがでしょうか。
オフライン|おすすめRPAツール⑤:EzRobot
株式会社RPAソリューションズが提供するEzRobotは操作を究極までシンプルにしたRPAツールです。Excel関連機能とPC基本操作機能のみ搭載されているため、直感的にシナリオ作成ができます。
また、サポートについても、無料で回数無制限で依頼可能であるため、導入から業務運用までに不安を持つ企業にぴったりなRPAツールであるといえるでしょう。
機能数を限定していることもあり、初期費用無料、月額5万円と安価に利用開始できる点も魅力です。
まとめ 自社の業務要件を元にソフトを比較しよう
RPAツールはオフラインで利用可能です。オフラインで利用することでセキュリティの堅持を排除できるなどのメリットがあります。
特にデスクトップ型RPAであれば、安価に利用開始できることも多いため、オフラインで利用可能なRPAツールを検討する場合、試使用的にデスクトップ型RPAツールを選択するのもありです。
自社の業務要件に適合するRPAツールを比較・導入して業務効率化を推進していきましょう。