【企業様向け】RPAコンサルタントとは?メリットや導入費用、コツなど解説

【企業様向け】なぜRPAコンサルタントの支援が必要なのか?詳細に解説!

「RPAを導入しようと考えているが、RPAコンサルタントの契約は必要だろうか」と悩まれる企業が多いようです。本質的な課題解決を目指すのであればRPAコンサルタントの契約が必要でしょう。

当記事では、RPAコンサルタントの契約メリット、導入費用、優秀なコンサルタントを選定するコツをご紹介します。

目次

RPAコンサルタントとは?

RPAコンサルタントのイメージ
RPAコンサルタントとは、従業員の負担減や企業の持つ業務の効率化を目指して、RPAの導入、運用などをサポートするという仕事を行う人材のことを言います。

近年では初心者でも扱える簡単なRPAツールが増えています。一方で、RPAを導入したけれど、想定したような業務改善効果が見られないとの声も散見されるようになりました。

なぜ、想定したような業務改善効果がでないのかというと、「そもそも解決すべき問題を間違えていた」、「問題解決に向けて満たすべき要件が漏れていた」などの場合が大多数です。

「そもそも何を問題とするか」とは、簡単に見えて非常に難しい問いです。

この点、RPAコンサルタントはRPAツールへの深い知見に加えて、業務要件整理にスキルを持っていますので、より本質的な問題に対してRPAツール活用を期待してよいでしょう。

RPAツールの導入は現場担当者のみでも実施ができますが、RPAコンサルタントが居た方がより効果が高くスムーズに導入が進むとご理解ください。

RPAコンサルタント導入のメリットとは?

RPAコンサルタントのメリット
RPAコンサルタントを契約するメリットは大きく以下3点です。

  • メリット①:専門的な知識と経験
  • メリット②:高度な業務要件整理が可能
  • メリット③:リスク管理と運用サポートが可能

メリット①:専門的な知識と経験

RPAコンサルタントは、RPAツールの選定、プロセス分析、シナリオ設計、プログラミングを含む実装、テスト、デプロイメントに関する専門的な知識と経験を持っています。加えて、業務に対する深い理解を保持している場合が多いでしょう。

これにより、RPAコンサルタントの導入によって、効率的かつ効果的なRPAツールの導入が可能です。

一方で、よくRPAツールと比較される、SEや開発エンジニアはプログラミングなど、一般的なソフトウェア開発のスキルを持っていますが、RPA特有の知識や経験が不足している場合があります。

例えば、経理領域においてRPAツールを導入しようと考えた場合、RPAコンサルタントは入金消込や債権管理などの経理の関連業務に精通していることで、顧客ヒアリング時に業務課題を特定しやすくなるでしょう。

メリット②:高度な業務要件整理が可能

RPAコンサルタントは、自動化すべき業務プロセスの選定や最適化の提案に優れています。これにより、単に業務を自動化するだけでなく、プロセスそのものを改善し、企業における全体的な業務効率を向上させることができます。

課題ヒアリング一つにしても、顧客からヒアリングした内容から、さらに仮説立てて本質的な業務課題を特定できる点がRPAコンサルタントの強みでしょう。

ヒアリングした事項そのままをを業務課題としても、効果のあるRPAツール導入になることは少ないからです。

メリット③:リスク管理と運用サポートが可能

RPAコンサルタントは、自動化プロジェクトにおけるリスク管理や問題解決のスキルを持っています。また、本番環境での運用サポートやメンテナンスに関しても支援が可能です。

一方で、SEや開発エンジニアは、開発とテストに焦点を当てることが多く、プロジェクトのリスク管理や長期的な運用サポートには不慣れな場合があります。

RPAツールを導入した後、現場担当者が使いこなし、運用に乗せるためにはリスク管理と運用サポートが重要です。

プロジェクトゴールをRPAツールの導入とするのではなく、運用を載せるところまで見据えるのであれば、現場のチェンジマネジメントなどシステム知見以外も強く求められますので、RPAコンサルタントの契約が必要になるでしょう。

導入費用は?

RPAコンサルタントの導入費用
一般的にRPAコンサルタントを契約する場合、プロジェクト全体のコストは高くなる傾向にあります。

とはいえ、SEや開発エンジニア以上のパフォーマンスを期待するのであれば、費用との兼ね合いを見て契約をするのもありでしょう。RPAコンサルタントを契約する場合の費用内訳は一般的に以下の通りです。

  • 内訳①:コンサル費用
  • 内訳②:導入費用
  • 内訳③:運用保守費用

内訳①:コンサル費用

RPAのコンサルタント契約は大きく以下2つの契約形態があります。

  • RPAツールの提供ベンダーと契約
  • コンサルタント会社or個人と契約

RPAツールの提供ベンダーと契約する場合、初期費用にコンサル費用が含まれるケースもあり、比較的安価に済む場合が多いようです。

一方、コンサルタント会社や個人コンサルタントと契約する場合、各コンサルタントの設定単価と必要工数によって大きく価格が変わるでしょう。大規模プロジェクトの場合、コンサル費用だけで数千万になる場合もあります。

あくまで一例ですが、例えば以下のサポートを含める契約で1日8万円~10万円、年間250万円程度の料金設定をするコンサルタントが多いようです。

  • RPAツールの導入支援
  • 管理・運用サポート
  • ロボット開発のレクチャー など

内訳②:導入費用

RPAツールの導入費用は、提供ベンダーの個別見積もりになる場合が多く、一概にいくらとは言い難い部分があります。

RPAツールの中には初期費用無料のサービスがある一方で、導入費用が数千万になる場合もあるようです。

導入費用については幅が広いですが、デスクトップ型のRPAツールであれば10万円~の買い切りモデルのものもありますので、費用感について懸念する場合にはデスクトップ型を選択するのもよいでしょう。

内訳③:運用保守費用

多くのサブスクリプション型RPAツールの場合、導入費用に加え月額費用を支払い、利用します。

この月額費用には保守費用が含まれない場合もあり、保守(サポート窓口の利用など)を希望する場合は、月額費用にどこまで含まれているのか個別に確認が必要になるでしょう。

導入するRPAツールにもよりますが、月額費用は初期導入費用の1~2割が相場といわれています。

優秀なコンサルタントを見つけるコツ

リクルートする様子
高単価のコンサルタントを契約する際、単価に釣り合わない人材と契約するのは避けたいと考える方が多数ではないでしょうか。

”優秀である”ことを一概に定義することは難しいですが、最低限確認すべきポイントを以下の通りご紹介します。

  • コツ①:システム知見を確認する
  • コツ②:ビジネスへの理解度を確認する
  • コツ③:コミュニケーション能力を確認する

コツ①:システム知見を確認する

RPAコンサルタントがシステム知見を保持しているかどうかを確認しましょう。過去のキャリアで手がけた仕事やプロジェクトの規模、業界、成功事例などを詳しく聞き、その経験が自社業務のニーズに適合するかを判断してください。

また、RPA技術は進化が早いため、コンサルタントが新しいツールや技術トレンドに柔軟に適応できるかを確認します。継続的な学習とスキルアップの意欲があるかどうかも重要です。

参考指標として、RPAツールの各ベンダーが提供している資格の保持状況を確認するのも一つの手です。必ずしも資格を保持しているからといって、スキルがあるわけではありません。

ただ、スキルを保持していれば当然、資格を取得できるため、コンサルタント自身のプロモーション活動上、多くのスキル保持者は資格を持っていることが想定されます。

コツ②:ビジネスへの理解度、スキルを確認する

RPAコンサルタントがビジネスプロセスの理解を持ち、業界特有の業務課題やニーズを把握しているかを評価します。

自社の将来的なビジネス目標とRPA戦略がどのように連携するかについての明確なビジョンを持っているかの確認が重要です。

あくまでRPAツール導入は事業戦略上の一環として実施することが多いため、事業戦略上のRPAツール導入の位置づけ、位置づけから想定される業務要件整理までの落とし込みができているかを見極める必要があります。

「システムについてだけひたすら詳しい方」と契約してしまわないように、コンサルティング能力に注目した契約をする必要があるでしょう。

コツ③:コミュニケーション能力を確認する

コンサルタントがクリアで効果的なコミュニケーションを取れるか、プロジェクトの進捗や業務課題を適切に報告できるかをチェックします。

チームメンバーやステークホルダーとの協働能力が高いかどうかも重要なポイントです。

また、コミュニケーション上、問題解決能力の有無が非常に重要になります。問題解決能力によって議論や日々のコミュニケーションが滞る場合があるからです。

コンサルタントが過去に直面した課題や問題をどのように解決したかを確認し、複雑な状況でも効果的な解決策を見出す能力を評価します。創造的思考と分析能力が必要でしょう。

初心者なら簡単なRPAを利用するのもおすすめ!

簡単なRPAのイメージ
コンサルタントと契約することで、より効果が大きく、かつ、スムーズなRPAツール導入を期待できます。

一方で、コンサルタントとの契約は費用的に高く、また、コンサルタントの質の見極めが非常に難しいです。

必ずしもコンサルタントと契約しなければRPAツール導入が成功しないか、というとそうではありませんので、RPAツール導入に求める要件と照らし合わせてコンサルタントとの契約をご検討ください。

また、近年では初心者にわかりやすく、操作も簡単なRPAが用意されているためそれらを利用するというのも1つの選択肢としておすすめです。

まとめ 定型業務を効率化していこう!

RPAコンサルタントとの契約締結のイメージ
市場に出回っているRPAツールは初心者でも簡単に利用できるものが多いです。その中で高単価なコンサルタントと契約をするからには、RPAツール導入への要求を明確にしておく必要があるでしょう。

もちろん、コンサルタントと契約しなくても、要件次第では十分にRPAツール導入の効果を発揮できます。まずはお試しでRPAツールを導入し身近な定型業務を効率化していくということをおすすめします。

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