WiMAXを契約するときに気になるのが契約期間。
契約期間の年数はプロバイダによってさまざまで、1年だけのところもあれば3年以上のところもあります。
縛りの観点で考えると契約期間が短いプロバイダを選びたくなるところですが、年数ごとにメリットとデメリットがあるので、単に契約期間が短いプロバイダを選べばいいわけではありません。
契約期間が何年かで以下の3つが変わってくるからです。
- 利用料金の安さ
- 違約金の値段
- 違約金が発生するタイミング
長い目でWiMAXを使おうとお考えなのであれば、利用料金が安くなる3年契約プロバイダを検討したいところです。
ここではWiMAXの契約期間は何年がおすすめなのかを解説します。
契約期間が何年であるのがベストなのかはもちろん、どのプロバイダがおすすめなのかがわかる内容なので必見です。
WiMAXの契約期間とは
WiMAXの契約期間はWiFiルーターを一定期間利用してもらうために設けられている縛りで、携帯電話の契約にも設けられていました。
以前は最低利用期間が設けられていましたが、今は2、3年の契約期間があるのが一般的です。
一定期間WiMAXを使わなければいけない縛り
一言で表すと契約期間とは「WiMAXを一定期間使ってもらうための縛り」です。
設定されている契約期間が2年だとすると、契約してから26ヶ月目の更新月にならない限りは解約するときに9,500円以上の違約金を支払わなければいけません。
画像引用元:https://www.uqwimax.jp/signup/charge/plan10/note01.html
契約期間が3年だと38ヶ月目、4年だと50ヶ月目が更新月となります。
更新月が過ぎたら契約は自動更新となり、次回の更新月がくるまでは解約するときに違約金を負担しなければいけません。
契約期間は大手キャリアの携帯電話にも設けられていますが、2019年秋になってから総務省の是正勧告によって縛りは撤廃されつつあります。
最低利用期間を設けているプロバイダはない
以前は最低利用期間を設けているWiMAXのプロバイダもありました。
最低利用期間とは「最低でもWiMAXを利用しなければいけない期間」で、定められた年数以内に解約すると9,500円以上もの違約金が請求されますが、一定の期間が過ぎるといつ解約してもお金が発生しないようになります。
最低利用期間が2年だとすると、契約開始から2年経てばいつ解約してもお金はかかりません。
しかし、今は最低利用期間を設けているプロバイダはなく、契約期間を設定しているところがほとんどです。
WiMAXの契約期間4種類のメリット・デメリット
2019年12月の時点でWiMAXの契約期間は以下の5種類ありますが、メインになっているのは3年契約か縛りなしです。
- 1年契約
- 2年契約
- 3年契約
- 4年契約
- 契約期間の縛りなし
契約期間の縛りがある場合とない場合にはそれぞれメリットとデメリットがあります。
2・3・4年契約のうち3年が一般的
WiMAXの契約期間は2・3・4年が主流でしたが、今はほとんどのプロバイダが3年契約をメインにしています。
3年契約がメインとなった背景は長く契約してほしいというプロバイダ側の思惑もありますが、LTEオプションが無料で利用できるところにもあります。
LTEオプションは屋内や地下などに届きやすいau回線を利用するオプションで、室内や建物に囲まれた場所にいてWiMAXの電波が入らないときに使えるツールです。
2年契約ではLTEオプションを使うために月額1,005円を負担しなければなりません。
契約期間が3年以上だと無料なので、外でWiMAXの電波が入らないときでもお金をかけずにつながりやすい状態を維持できるために主流となっているわけです。
タイミングが限られている更新月に解約しないと契約解除料がかかるデメリットはありますが、契約期間が設けられているプロバイダはキャンペーンで利用料金を安く設定されているので、長期的にモバイルルーターやホームルーターを使うなら縛りがあるプロバイダでの申し込みも悪くありません。
契約期間1・2年で違約金が安いプロバイダも出てきている
2019年10月から契約期間を2年にして違約金を1,000円にしたプロバイダも出てきています。
UQ WiMAXは契約期間が2年で違約金が1,000円の新プランを開始しています。
違約金が1,000円だと解約しやすいので、契約してから速度や電波に問題がないか不安を感じていても契約しやすいです。
BIGLOBEも現在は契約期間を1年にして、契約解除料を1,000円にしています。
しかし、UQ WiMAXとBIGLOBEには利用料金が高いデメリットがあり、LTEオプションを使うのに月額1,005円が必要なので一概におすすめというわけではありません。
利用料金の高さはあとで詳しくご説明します。
ベストな契約期間は3年
メリットとデメリットを考慮すると、契約期間が 3年のプロバイダで契約するのが良い選択といえます。
契約期間が3年のプロバイダには利用料金が安く、LTEオプションが無料で利用できるメリットがあるからです。
WiMAXが3年も使いたいほど優れた回線なのか心配であっても、契約前にお試しレンタルで使いやすさを確かめられるので安心です。
3年契約のプロバイダのほうが利用料金が安い
3年契約のプロバイダをおすすめする最大の理由は利用料金の安さです。
契約期間を3年にしているプロバイダのほとんどはキャッシュバックや割引を行っていて、3年で負担する費用を大幅に値下げしています。
高額キャッシュバックキャンペーンを開催しているGMOとくとくBBと、契約期間が1年で違約金が1,000円のUQ WiMAXとBIGLOBEの実質負担費用を比較してみましょう。
プロバイダ | 契約期間 | キャッシュバック | 初期費用 | 月額料金 | 3年間での負担費用 |
---|---|---|---|---|---|
GMOとくとくBB | 3年 | 37,800円 | 事務手数料:3,000円 端末代金:0円 | 1~2ヶ月目:3,609円 3ヶ月目~:4,263円 |
124,160円 |
UQ WiMAX | 1年 | 3,000円 | 事務手数料:3,000円 端末代金:3,800円 | 3,800円 | 140,600円 |
BIGLOBE | 1年 | 15,000円 | 事務手数料:3,000円 端末代金:19,000円 | 3,980円 | 150,280円 |
GMOとくとくBBは34,700円キャッシュバックや端末代金無料によって3年での負担費用を大幅に安くしているのに対して、UQ WiMAXとBIGLOBEでの負担コストはかなり高めです。
UQ WiMAXやBIGLOBEよりも負担費用を大幅に安くしているプロバイダはいくつもあり、そのほとんどが契約期間を3年にしています。
LTEオプションが無料で利用できる
今は高性能アンテナ搭載で屋内でもWiMAXの電波を受信しやすい端末が出ていますが、屋内でのつながりやすさが100%確保できるわけではないのでLTEオプションを無料で使える状態にはしておきたいところです。
3年契約のプロバイダではLTEオプションを無料で利用できますが、契約期間が1年のUQ WiMAXとBIGLOBEでは月額1,005円を負担しなければいけません。
LTEオプションの必要性を考えると契約期間が3年のプロバイダで契約したほうが料金面はお得というわけです。
縛りが心配でもお試しサービスで品質を実感できる
契約期間が3年のプロバイダがお得といっても、3年以上使いたいと思うえるほどWiMAXは使いやすいのか心配な人もいるかと思います。
たしかにWiMAXの使いやすさはエリアごとに違いますが、契約する前にお試しサービスの「TryWiMAX」を申し込んで機能性を体感できるので安心です。
TryWiMAXでは15日間も無料でWiMAXの対応端末をレンタルできるので、契約する前に使いやすさを確かめたい人はぜひ活用してみましょう。
なお、TryWiMAXなどのお試しレンタルを利用するときは、以下の2機種どちらかがおすすめです。
- Speed Wi-Fi NEXT W06(モバイルルーター)
- Speed Wi-Fi HOME L02(ホームルーター)
上記の2機種はどちらもWiMAXのなかでもっともスペックが高いルーターで、最大通信速度が867Mbpsで高性能アンテナ搭載です。
おすすめの3年契約プロバイダ
利用料金が安い契約期間が3年のプロバイダはいろいろとありますが、もっともお得な契約先は人によって異なります。
どのプロバイダで申し込むか考えるときは、キャンペーンを受ける方法を基準にしてみましょう。
選択肢にするべきプロバイダの料金やキャンペーン、特典の適用方法を表にまとめました。
プロバイダ | キャンペーン | キャンペーンの適用方法 | 初期費用 | 月額料金 | 3年間での負担費用 |
---|---|---|---|---|---|
GMOとくとくBB | 37,800円CB | 契約開始から11ヶ月目に申請手続き | 事務手数料:3,000円 端末代金:0円 | 1~2ヶ月目:3,609円 3ヶ月目~:4,263円 |
124,160円 |
JP WiMAX | 1万円分Amazonギフト券+月額割引 | Amazonギフト券: 月額割引:自動適用 | 事務手数料:3,000円 端末代金:0円 | 1~2ヶ月目:2,800円 3~23ヶ月目:3,500円 24ヶ月目~:4,100円 |
124,100円 |
BroadWiMAX | 月額割引 | 自動適用 | 事務手数料:3,000円 端末代金:0円 | 1~2ヶ月目:2,726円 3~24ヶ月目:3,411円 25ヶ月目~:4,011円 |
131,626円 |
カシモWiMAX | 月額割引(最安級プラン) | 自動適用 | 事務手数料:3,000円 端末代金:0円 | 1ヶ月目:1,380円 2~24ヶ月目:3,480円 25ヶ月目~:4,079円 |
133,368円 |
月額割引(新端末プラン) | 自動適用 | 事務手数料:3,000円 端末代金:0円 | 1ヶ月目:1,380円 2~24ヶ月目:3,580円 25ヶ月目~:4,079円 |
135,668円 | |
So-net | 月額割引 | 自動適用 | 事務手数料:3,000円 端末代金:0円 | 1~12ヶ月:3,380円 13ヶ月目~:4,379円 |
148,656円 |
nifty | なし | – | 事務手数料:3,000円 端末代金:20,000円 | 1~2ヶ月目:3,670円 3ヶ月目~:4,350円 |
173,890円 |
上記の表でさまざまな条件を比較すると、自分にあった3年契約のプロバイダがどこなのかが見えてきます。
GMOとくとくBB
もっとも利用料金が安い契約期間が3年のプロバイダはGMOとくとくBBです。
GMOとくとくBBでは高額キャッシュバックか月額割引のどちらかを受けることができ、どちらを選んでも利用料金が他のプロバイダよりも安くなります。
ただ、以下の2点には注意が必要です。
- キャッシュバックの受取り手続きができるのが契約してから11ヶ月後
- 月額割引コースの実質利用料金は他社のほうが安い
GMOとくとくBBでは契約してから11ヶ月もあとにならないとキャッシュバックをもらう手続きができず、11ヶ月目から12ヶ月目に申請をしないとキャンペーンが受けられなくなります。
契約開始から11ヶ月も間があると手続きが必要なのを忘れるリスクが高まるので、一概に安心して申し込めるプロバイダとは言い切れません。
月額割引コースによるお得度もあとでご紹介するJPWiMAXと比べると劣るので、キャンペーンの適用が簡単でお得なプロバイダをお探しなら他社も検討しておきたいところです。
JPWiMAX
JPWiMAXは1万円分のAmazonギフト券プレゼントと月額割引によって3年間の負担費用を大幅に安くしているプロバイダです。
Amazonギフト券をもらうには契約後に手続きが必要ですが、端末を受け取ってすぐに申請できるので忘れる心配がありません。
もちろん月額割引きも自動適用です。
BroadWiMAX
契約後の申請手続きが必要ないプロバイダをお探しなら、おすすめはBroadWiMAXです。
BroadWiMAXが実施するキャンペーンは自動適用される月額割引のみとシンプルでありながら、利用料金は安い部類に入ります。
カシモWiMAX
カシモWiMAXも月額割引のみを開催しているプロバイダのなかではかなりお得ですが、BroadWiMAXと比較すると料金の安さはやや劣ります。
niftyなどの有名どころは意外とお得ではない
niftyやSo-netも契約期間が3年のプロバイダで、そのなかでも有名どころではありますが、あまりお得なプロバイダではありません。
niftyはキャンペーンがないうえに端末代金が2万円と高額、So-netは月額割引を実施していても利用料金がさほど安くないからです。
大手だからといって一概に有名なプロバイダを選べばいいわけではないので注意しましょう。
まとめ
WiMAXの契約期間は1・2・3・4年で、プロバイダごとに設定されている年数が違います。
長い目でWiMAXを使おうとするならベストの契約期間は3年です。
契約期間が3年のプロバイダならキャッシュバックや月額割引を受けて利用料金を安くできるうえに、LTEオプションが無料だからです。
契約期間が1年で違約金が1,000円のプロバイダも出てきてはいますが、利用料金がさほど安くはなくLTEオプションが有料なので、一概に縛りが短いプロバイダが良いというわけではありません。
基本的に選ぶべきプロバイダの契約期間は3年と考えてプロバイダを選ぶといいでしょう。