ポケットサイズで持ち運びが楽なWiMAXは、月額料金も安いことからLTEや光回線から乗り換えるケースが増えています。
プロバイダ(販売代理店)も集客のためにさまざまな割引キャンペーンを展開しています。
しかし、キャンペーン特典には思わぬ落とし穴が待ち受けていることもあるので要注意です。
ここでは、今人気のプロバイダGMOとくとくBBとJPWiMAXの料金プランを比較し、特典を上手に活用して料金を安く抑えるポイントを紹介していきます。
人気ブロバイダ【GMOとくとくBB】とは
画像引用元:https://gmobb.jp/lp/gentei8/
GMOとくとくBBは、GMO (ジーエムオー)インターネット株式会社が運営するプロバイダです(ちなみにBBとは高速で大容量の情報を送受信する通信網を意味するBroad Band=ブロードバンドの略です)。
同社はWiMAX搭載のモバイルWi-Fiルーター(ポケットWi-Fi)を扱うプロバイダとして20年以上の実績があり、売り上げ台数も上位にランキングされています。その人気の理由は、割引キャンペーンとして高額のキャッシュバックを実施していることがあげられます。
ユーザーがWi-Fiルーターを選択する際は、データ容量や通信速度、操作性、月額料金、対応エリアなどを判断基準としますが、プロバイダは代理販売をしているだけなので機種の性能やエリアはどこも変わりがありません。そのため、キャンペーンの特典が魅力的なプロバイダに人気が集まることになります。
GMOとくとくBBのキャッシュバックが高額なのは、運営元であるGMOインターネットが、WiMAXの回線サービスの親元であるUQコミュニケーションズ株式会社において月間販売台数が群を抜いていることから、多額の販売報奨金を付与されており、その分をユーザーに還元することができるという背景があります。
また、GMOとくとくBBには、auスマホユーザー限定ですが、「GMOとくとくBB WiMAX 2+」をセット利用すると、スマホの利用料金が毎月最大1,000円割引になるサービスもあります
業界最安クラスを誇るプロバイダ【JPWiMAX】とは
画像引用元:https://jpwimax.jp/
JPWiMAX(ジェーピーワイマックス)は、スペインに本社を置く「FON(フォン)」というベンチャー企業の日本法人「フォン・ジャパン株式会社」が運営するプロバイダです。
FONは、世界150か国にWi-Fiのアクセスポイントを保有するWi-Fiコミュニティです。フォン・ジャパンは2006年に誕生したばかりなのであまり馴染みがありませんが、Googleやマイクロソフト、Skype、エキサイト株式会社、伊藤忠商事など優良企業が出資しており、現在日本で展開しているプロバイダ24社の中で最も集客率が伸びている販売代理店といわれています。
JPWiMAXの人気の理由は、割引キャンペーンとして契約時にAmazonのギフト券10,000円分をほぼ確実にもらえることです。
キャッシュバックの場合は、実際に現金を受け取るまで1年もかかることがありますから(次項で詳述)、契約してほどなくギフト券をもらえるのはユーザーにとって大きなメリットです。
また、実質3か月間無料でWiMAX2+(ワイマックスツープラス)が利用できる特典もあります。WiMAX2+とは、2013年から提供されるようになった最速回線で、下り最大速度は220Mbpです。旧式WiMAXの最大速度13.3Mbpsと比較するとかなりの高速通信が可能になりました。
プロバイダによる割引キャンペーン(キャッシュバック)を比較
では、実際にキャッシュバックの金額を見てみましょう。下表は2024年11月現在の情報によるものです。
WiMAXプロバイダ | キャンペーン | 金額 |
---|---|---|
GMOとくとくBB | キャッシュバック | 34,600円 |
JPWiMAX | Amazonギフト券 | 10,000円 |
BIGLOBE | キャッシュバック | 10,000円 |
こうして金額を比較するとGMOとくとくBBのコストパフォーマンスが一番高いと思えます。しかし、これはあくまでもキャッシュバックを受け取ったことを前提としています。
キャッシュバックは、契約後一定期間使用することで初めて受け取ることができるものです。GMOとくとくBBの場合は、最短でも12か月後です。
その点、JPWiMAXは契約して数日後にAmazonギフト券をもらえるので心配ありませんが、キャッシュバックの場合は、うっかり手続きを忘れてもらい損ねてしまう方が少なくないのです。それでは結果的に高くついてしまうことになりますから、次のような点を心得ておきましょう。
- 利用開始後11か月目にプロバイダから「キャッシュバック手続き案内メール」が送信されます。この案内メールは、契約時にプロバイダで設定したアドレスに送られてきます。
- メールが届く以前に途中解約をすると適用外となります。また、利用料金の滞納がある場合も同様に1円も受け取ることができません。
- 手続き案内メールを受信したら、1か月以内に振り込み口座を登録します。それを過ぎると失効してしまいます。また、広告が多くてわかりづらいという意見も多いので、見落とさないようにしましょう。
- 口座情報に不備があるなど、プロバイダが対応困難と判断するとキャッシュバック特典の適用外とされてしまいます。
- 指定口座を登録した翌月末日(営業日)に振り込まれます。振込日や振込完了の通知はありません。忘れてしまっても自己責任でだれもサポートしてくれませんから、しっかり管理するようにしましょう。
実質負担金額で比較する
プロバイダを選ぶ際の判断要素としてキャンペーンの特典は重要ですが、それだけで選ぶのは失敗のもとです。
WiMAXの契約期間は、最近は3年契約が一般的になっています。ほとんどのプロバイダは最初の2、3か月は利用料金を通常料金より大幅に安くし、その後2段階ほどに分けて値上げしていく料金プランを設定しています。
プロバイダの広告の中には、最初の2,3か月限定の割引料金が3年間ずっと続くと錯覚させるものもあります。正しい月額料金を把握するには、月額割引が適用される期間と、その後の基本料金を確認する必要があります。
また、最初に高額のキャッシュバックを受け取っても、付帯サービス料金が追加されて、3年間のトータル費用で見るとほかのプロバイダのほうがお得だったというケースも少なくありません。
一度契約すると簡単に解約することができず、違約金を請求されることもあるので、契約前に各プロバイダの料金プランを比較検討することが大切です
ここでは人気・売上共にトップのGMOとくとくBBと、新参ながら注目度ナンバーワンのJPWiMAXの最新の料金プランをまとめてみましたので参考にしてください。
【GMOとくとくBB】 | 【JPWiMAX】 | |
---|---|---|
基本料金 最初の月は日割り計算 |
1~2か月目 3,609円 |
1~3か月目 2,800円 |
3~24か月目 4,263円 |
4~24か月目 3,500円 |
|
25か月以降 4,263円 |
25か月以降 4,100円 |
|
キャンペーン特典 | キャッシュバック34,600円 | Amazonギフト券10,000円 |
3年間の実質総額(目安) 日割り料金は除く |
120,660円 | 121,100円 |
実質月額(目安) | 3,351円 | 3,363円 |
※ギガ放題(月間通信量が無制限)3年プラン。2024年11月時点。
※両者とも、契約時にかかる事務手数料(3,000円)は含んでおりません。
このように3年間のトータルで見ると両者に大きな差はありません。しかしGMOとくとくBBの場合、キャッシュバックをもらえないと総額が「128,646円+34,600円=163,146円」となり、実質月額は4,293円にもなってしまいます。
一方、JPWiMAXは、端末が到着すると間もなく「JP WiMAXへのお申し込み完了メール」が届き、それに記載されている方法で申請すると、2、3日’でギフト券コードネームがメールで送られてきます。キャッシュバックと違ってスピーディで手続きも簡単なので申請を忘れることはまずありません。
JPWiMAXの実質月額は3,363円ですから、10,000円分のギフト券をもらえば最初の3か月間は0円で利用できる計算になります。
さらに、JPWiMAXは3年間ずっと割引が続くという点も見逃せません。JPWiMAXの通常料金は4,880円で、それを基に割り出してみると3年間の割引総額が54,580円にもなるのです。
キャッシュバックは魅力だけど忙しくて1年後では忘れてしまうかもしれない、と心配な方にはノーリスクでしかも割引総額も大きいJPWiMAXが適しているといえます。
【結論】料金プランが安いJPWiMAXがおすすめ
WiMAXは光回線のような工事は必要ないので、ネット環境の整っているところであればどこでも利用可能です。とくに次のような方に向いています。
- 外出先でネットを使うことが多い
- 転勤や引越しが多い
- 自分以外にネットを使う家族がいない
- 高速度や大容量を必要とする動画やゲームで使用することがあまりない
- 月額の料金をできるだけ低く抑えたい
いずれにしても、快適なネットライフを維持するためには、プロバイダの派手な宣伝に惑わされないで、信頼のおけるプロバイダと契約することが大切です。その意味でも、料金プランが安く、明快で安心感もあるJPWiMAXがおすすめです。