WiMAX2+とポケットWiFiのどちらを選ぶべきなのか、どのように比較したらいいのかお悩みではありませんか?
「WiMAX2+とポケットWi-Fiは同じものでしょ?」と認識している人もいるかと思います。
WiMAX2+とポケットWiFiは異なるサービスで、利用する回線から提供エリアの範囲、利用料金の安さまでとさまざなポイントに違いがあります。
とくに提供エリアの範囲と利用料金の安さはどちらのサービスを選ぶべきかを決める比較ポイントになるので、チェックしておきましょう。
ここではWiMAX2+とポケットWiFiのあらゆる違いを比較して、どちらを使うべきなのかを解説していきます。
WiMAX2+の各プロバイダが開催中のキャンペーン情報も比較するので、モバイルルーターを使いたいと思っている人は参考にしてくださいね。
WiMAX2+はUQコミュニケーションズによるモバイル回線
わかりやすくご説明すると、WiMAX2+とはUQコミュニケーションズが展開しているモバイルWiFiルーターとホームルーター用のモバイル回線を指します。
より厳密に説明すると、WiMAXは「Worldwide Interoperability for Microwave Access」の略称で無線通信技術の規格の一つです。
WiMAX2+の回線を利用するモバイルルーターやホームルーターをWiMAX2+と呼ぶこともあります。
WiMAXの回線には「WiMAX2+」と「WiMAX(以下、旧WiMAX)」の2種類があります。
旧WiMAXは以前に主流だったモバイル回線で、2020年3月31日でのサービス終了が予定されているので、今から覚える必要はありません。
現在の主要となっているWiMAX対応ルーターも、ほとんどの機種がWiMAX2+のみ対応となっています。
ちなみに、WiMAX2+ではルーターのハイスピードプラスエリアモード(LTEオプション)を有効にすれば、auのLTE回線も利用できます。
ポケットWi-Fiはワイモバイルのモバイルルーター
「ポケットWiFiはWiMAX2+のモバイルルーター」と認識している人は多いと思いますが、厳密にはワイモバイル(Y!mobile)が展開するモバイルWiFiルーターだけをポケットWiFiと呼びます。
細かくご説明すると、ポケットWiFiはワイモバイルが提供する高速モバイル通信サービスを指します。
WiFiを持ち歩ける共通点があるのでWiMAX2+とポケットWi-Fiは同じと認識してしまいそうになりますが、運営事業者と利用する回線が違うので別のサービスというわけです。
別のサービスであるが故に、どちらを契約するか考えるときはあらゆるポイントを比較しておきましょう。
WiMAX2+とポケットWiFiの比較したいポイント
WiMAX2+とポケットWiFiは運営事業者と利用する回線が異なるので、以下の4つに違いがあります。
- 通信速度
- ネットが使い放題になるエリア
- 月額料金
- 初期費用
4つの違いはWiMAX2+とポケットWiFiのどちらが良いサービスなのかを決める基準となるので、しっかりと把握と比較をしておきたいところです。
通信速度
WiMAX2+とポケットWi-Fiでは用いられている回線が違うので、どちらを選ぶかで通信速度が変わる可能性があります。
2024年11月時点でWiMAX2+とポケットWiFiが主要といているルーターの最大通信速度を比較してみます。
サービス | 機種 | 発売時期 | 最大通信速度(下り) |
---|---|---|---|
WiMAX2+ | W06 | 2019年1月 | 867Mbps |
WX05 | 2018年12月 | 440Mbps | |
HOME L02 (ホームルーター) |
2019年1月 | 867Mbps | |
ポケットWiFi | 803ZT | 2019年8月 | 866Mbps |
801HW | 2019年3月 | 588Mbps |
2024年11月の時点ではどちらの対応ルーターも最大通信速度は同じですが、発売時期を見ているとWiMAX2+が一足先に通信速度を進化させたルーターを発表している傾向があります。
ネットが使い放題になるエリア
WiMAX2+ではギガ放題プランを、ポケットWiFiではアドバンスモードを利用すると、インターネットが使い放題になります。
しかし、ネットが使い放題になるエリアの範囲に違いがあるので注意しなければいけません。
WiMAX2+は提供エリア内ならどこでもネットが使い放題になるところが魅力ですが、ポケットWiFiはアドバンスモードが利用できる場所が狭いので、地方に住んでいると毎月7ギガまでしか使えません。
2024年11月の時点でワイモバイルの公式サイトを確認したところ、アドバンスモードが利用できる地域は東京や名古屋、大阪などの主要都市だけです。
引用元:https://www.ymobile.jp/area/map/?pref=13&device_type=603hw&device_type_tmp=803zt
地方でも一部の人口が多いエリアではアドバンスモードを利用できますが、主要都市以外に住んでいると外出するときに7ギガを使うと通信制限を受けるリスクが伴います。
月額料金
WiMAX2+とポケットWiFiとでは月額料金にも違いがあります。
それぞれの月額基本料金も比較してみます。
サービス | プラン | 月額料金 |
---|---|---|
WiMAX2+ | ギガ放題 | 3,880円 |
ワイモバイル | アドバンスモード利用時 | 4,380円 |
2019年9月末まではどちらも使い放題プランの月額基本料金が4,380円でしたが、WiMAX2+は2024年11月から月額を3,880円に値下げしました。キャンペーンが受けられるプロバイダで申し込めば、キャッシュバックか割引によって利用料金をもっと安くできます。
ポケットWiFiはどの窓口で契約しても利用料金は4,380円から変わりません。
初期費用(端末の販売価格)
WiMAX2+とポケットWiFiでは端末の販売価格が違うので、どちらを契約するかで初期費用が変わってきます。
WiMAX2+ではキャンペーンを開催中のプロバイダで契約すれば、全機種の端末代金が完全0円になります。
ポケットWiFiでは性能が高い最新機種の端末代金が税込で21,384円と高額です。
端末代金は36ヵ月での分割支払いができますが、割引は一切ありません。
WiMAX2+とポケットWiFiの共通点
WiMAX2+とポケットWiFiには共通点もあります。
契約するに工事が不要
WiMAX2+とポケットWiFiは端末を購入するだけでインターネットが使えるようになるので、契約するときに回線を引く工事が必要ありません。
光回線だと契約してから工事をするまで2週間以上もかかるので申し込んですぐの利用ができませんが、WiMAX2+とポケットWiFiなら申し込み日の即日か翌日、長くても一週間ほどで利用を開始できます。
利用開始までの長さを比較すると、一日でも早くネットを使いたい人にはWiMAX2+とポケットWiFiが向いています。
ネット回線の持ち運びができる
WiMAX2+とポケットWiFiでは携帯できる端末を使うので、外でのネット回線の持ち歩きができます。
光回線は光ファイバーを引いた自宅でしかネットを使えないので、家と外の両方でネットをよく使う人にとってWiMAX2+とポケットWiFiは重宝します。
なお、WiMAX2+は家だけで利用できるホームルーターも発売中です。
使い放題プランの速度制限
WiMAX2+とポケットWiFiには使い放題プランがありますが、3日間で10ギガを消費する通信を行うと、翌日の夕方から深夜まで速度制限を受けます。
速度制限を受けると通信速度が1Mbpsに下がり、見られる動画の画質が標準までになります。電波の入り具合によっては、標準画質の動画再生もできない可能性があるので使いすぎには気をつけないといけません。
速度制限を受ける時間ははWiMAX2+で翌日の18時から深夜2時、ポケットWiFiで翌日の18時から深夜1時となっていて、比較するとポケットWiFiのほうが1時間短めです。
ポケットWiFiと比較するとWiMAX2+がおすすめ
先ほどご紹介した違いを比較すると、おすすめなのはWiMAX2+です。
WiMAX2+をおすすめする理由はネットが使い放題になるエリアの広さ、利用料金の安さです。
ネットが使い放題になるエリアが広範囲
WiMAX2+をおすすめする理由は、ネットが使い放題になるエリアが全国規模といっていいほど広いからです。
先ほどご説明した通り、WiMAX2+はギガ放題プランを契約すれば、提供エリア内のどこでもネットが使い放題になります。
WiMAX2+の提供エリアは主要都市の人口99%以上をカバーできるほどの広さで、山間部や山のふもとではない限り高い確率で地方でも利用できます。
ポケットWiFiはデータ容量が無制限のアドバンスモードを利用できる範囲が狭く、主要都市に住んでいる人や地方への移動があまりない人でない限りおすすめはできません。
UQ以外のプロバイダでの契約で料金が安くなる
先ほどの比較表を見ての通り、WiMAX2+の月額基本料金はポケットWiFiよりも安く設定されています。
キャッシュバックプレゼントや割引を開催しているプロバイダで契約すれば、WiMAX2+の利用料金はポケットWiFiと比較してもっと安くなります。
安い料金でモバイルルーターを使いたい人におすすめのサービスはWiMAX2+というわけです。
電波を受信しやすいルーターが揃っている
WiMAX2+は室内や周りに建物がある場所では電波が入りにくく、ポケットWiFiはプラチナバンド対応なので電波が入りやすいというイメージを持つ人は多いです。
たしかにWiMAX2+はプラチナバンド非対応なので、ポケットWiFiと比較すると電波の入りやすいとは断言できません。
しかし、WiMAX2+は電波の受信感度が高い以下2つのルーターを展開中なので、ポケットWiFiと比較しても引けを取らないほどつながりやすさが安定するようになりました。
- Speed Wi-Fi NEXT W06(モバイル端末)
- Speed Wi-Fi HOME L02(ホーム端末)
W06には高性能ハイモードアンテナを、HOME L02には高感度アンテナを搭載したことで、室内や周りに建物がある場所にいても接続が途切れにくくなっています。
また、ルーターを窓際に置くといった対処法もあるので、WiMAX2+はつながりやすさを重視したい人にとっても悪くないサービスといえます。
お得に申し込むためのプロバイダ比較
モバイルルーターを使うのならポケットWiFiよりWiMAX2+だとわかったところで、どこでWiMAX2+を契約するべきかを考えてみましょう。
キャンペーンを開催しているWiMAX2+のプロバイダは数多くありますが、どれほどお得に契約できるかはプロバイダごとに違います。
プロバイダごとの違いを知っていただくために、主要プロバイダが開催中のキャンペーン内容と月額料金、3年間で負担するトータルの費用を比較表にまとめました。
プロバイダ | 開催中のキャンペーン内容 | 月額料金 | 3年間に負担するトータル費用 |
---|---|---|---|
ポケットWiFi | なし | 4,380円 | 157,680円 |
UQ WiMAX | なし | 3,880円 | 139,680円 |
GMOとくとくBB | 最大34,600円 キャッシュバック |
|
117,660円 |
JP WiMAX | 月額割引+最大10,000円分 Amazonギフト券プレゼント |
|
122,400円 |
DTI |
|
|
|
BroadWiMAX | 月額割引+他社違約金負担 |
|
128,626円 |
BIGLOBE | 10,000円キャッシュバック | 3,980円 | 133,280円 |
So-net | 月額割引 |
|
145,656円 |
nifty | 月額割引 |
|
155,240円 |
比較するポイントは特典内容と適用条件
比較表を見て、選ぶべきプロバイダはGMOとくとくBBと思った人は多いのではないでしょうか?
たしかに3年間に負担する費用の合計額で比較すると、もっともお得なプロバイダはGMOとくとくBBです。
しかし、プロバイダを選ぶときは、3年間に負担する費用と一緒にキャンペーンを受ける方法も基準にしなければいけません。
GMOとくとくBBでWiMAX2+を契約する場合、キャッシュバックを受け取るには利用開始後に以下の手続きを完了させる必要があります。
- 契約時に発行される基本メールアドレスをスマホなどで利用できるように設定しておく
- 端末受取月を含む11ヶ月目に基本メールアドレス宛に送られるキャッシュバックの案内メールを確認
- 案内メールに記載のURLから口座情報登録ページにアクセス
- キャッシュバックの振り込み先の銀行口座を登録
端末受取月を含む12ヶ月目の末日までに上記の手続きを完了させないと、キャッシュバックはもらえず3年間で負担する費用がUQ WiMAXより高額な152,160円になってしまいます。
契約してから11ヶ月も間が空くと手続きが必要なのを忘れやすくなるうえに、スマホなどで基本メールアドレスの利用設定をしておくのも意外と面倒です。
キャッシュバックを開催しているプロバイダはGMOとほぼ同様の条件を設けているので、慎重に検討しなければいけません。
月額割引を開催している他のプロバイダでは契約後の手続きは必要ないので、確実に利用料金を安くできます。
プロバイダごとの適用条件を比較すると、受け取り方法に注意できる人はGMOとくとくBBなどのキャッシュバック実施プロバイダ、簡単に利用料金を安くしたい人はその他のプロバイダを優先するといった選び方がおすすめです。
キャッシュバック重視ならGMOとくとくBBがおすすめ
画像引用元:https://gmobb.jp/lp/gentei8/
「受け取り方法には注意するからとにかく高額キャッシュバックが欲しい!」・「他のプロバイダと比較しても最安値のプロバイダで契約したい」とお考えの人におすすめなのはGMOとくとくBBです。
2024年11月の時点では、GMOとくとくBBでWiMAX2+を契約すると最大34,600円キャッシュバックが受けられるので、3年間で負担するトータル料金が一番安くなります。
ただし先ほどご説明した通り契約から1年後のキャッシュバック受け取り手続きを忘れてしまうと結局高額の支払いになってしまうので注意が必要です。
実際に口コミを見てみると、受け取り忘れてしまったという人も少なくありません。
GMOとくとくBBにはキャッシュバックの受け取り忘れのリスクがあるので、キャッシュバックをほぼ確実に受け取れて、かつ実質月額料金がGMOとほぼ変わらないJPWiMAXが一番おすすめです。
適用条件の簡単さで比較するならJPWiMAX
画像引用元:https://jpwimax.jp/
すぐにキャンペーンを受けたいとお考えの人にはJP WiMAXがおすすめです。
JPWiMAXなら月額割引と10,000円分のAmazonギフト券プレゼントを併用することで、3年間に負担する料金がGMOとくとくBBに次いで安い価格になります。
Amazonギフト券プレゼントの受け取り手続きができるタイミングも利用を開始してすぐなので、ほぼ確実に受け取れます。
うっかり忘れたとしても手続きの有効期限はないので、GMOとくとくBBと比較して安全でおすすめのプロバイダといえるでしょう。
NTTグループカードの入会で割引が最安値のDTI
画像引用元:https://dream.jp/mb/wm/
NTTグループカードの入会という条件はありますが、DTIもチェックしておきたいプロバイダの一つです。
DTIは月額割引だけを受けるとお得度がJP WiMAXより次になるプロバイダですが、NTTグループカードへ新規入会すると6,000円もの還元が適用できGMOとくとくBBの次にお得なプロバイダになります。
他のプロバイダから乗り換えるならBroadWiMAX
画像引用元:https://wimax-broad.jp/
他のプロバイダでWiMAX2+を契約している、ポケットWiFiからWiMAX2+への乗り換えたいと考えている人におすすめなのはBroadWiMAXです。
BroadWiMAXはGMOとくとくBBやJP WiMAXと比較すると月額割引のお得度がするプロバイダですが、他社プロバイダの違約金を19,000円まで負担してくれるメリットがあります。
他社のWiMAX2+プロバイダやポケットWiFiの違約金を負担してくれる窓口は他にないので、乗り換え契約ならBroadWiMAXが断然おすすめです。
口座振替対応のBIGLOBE
比較表ではGMOとくとくBBやJP WiMAXがお得なプロバイダになりますが、ほとんどのプロバイダにはクレジットカードでしか利用料金を支払えないデメリットがあります。
クレジットカードを持っていないと、キャンペーンがお得なプロバイダで契約できないわけです。
しかし、BIGLOBEでWiMAX2+を契約する方法があります。
BIGLOBEは口座振替払いに対応している数少ないプロバイダで、10,000円キャッシュバックが受けられるので実質の利用料金を安くできます。
まとめ
WiMAX2+とポケットWiFiはどちらも持ち歩きができるモバイルルーターを指しますが、利用する回線が異なります。
ネットが使い放題になるエリアの広さと利用料金の安さで比較すると、おすすめはWiMAX2+です。
WiMAX2+ではギガ放題プランを契約すれば全国規模の広いエリアでネットが使い放題になるうえに、GMOとくとくBBなどのプロバイダで契約すればポケットWiFiと比較して安い料金で利用できます。
最新機種を利用すれば通信速度と電波の入りやすさに満足できる可能性も高いので、WiMAX2+を優先して検討してみるといいでしょう。
WiMAXを本格的にご検討の方は、主要WiMAXプロバイダの情報を徹底調査し毎月の月額料金最安値の情報をまとめた以下のページもご覧ください。