今回は、WiMAXとwifiサービス・ポケットwifiの違いについて解説していきます。
インターネットを利用するにあたり、必ずと言っていいほど見かけるのは
- WiMAX
- wifiサービス
- ポケットwifi
という3つの言葉。
「全部同じようなものなんじゃないの?」
と思っている方も少なくありませんが、実はまったく違うものなのです。
そこで今回は、WiMAXとwifiサービス・ポケットwifiについて詳しく解説します。
SNSなどが発達している現代において、インターネット通信は欠かせないものです。
新しく通信会社に申し込み・契約をしようと考えている方は、ぜひチェックしてください。
WiMAXとwifiサービスの違いとは?
まずは、WiMAXとwifiサービスの違いについて解説していきます。
WiMAXとwifiサービスはまったく異なるもの。
ほんとうの違いを知らない方も多いですが、知っておいて損はありません。
さっそくその違いをチェックしていきましょう。
WiMAX = 広いエリアで基地局と端末(ルーター)をつなぐ通信サービスの名称
WiMAXとは、アンテナ(基地局)と受信端末(ルーター)をつなぐ通信サービスの名称です。
広いエリアに電波を発信できるのが特徴で、基地局はUQコミュニケーションが所有しています。
au・ソフトバンク・ドコモも独自の基地局を所有しており、そこから発信される電波を使ってスマホでインターネット通信をしています。
WiMAXでは独自の通信回線である「WiMAX2+」を利用しますが、KDDIグループであることから「au4G/LTE」を利用することも可能です。
基地局から発信された電波を受信する端末(ルーター)も、
- モバイルルーター(持ち運び型)
- ホームルーター(据え置き型)
の2種類から、使用用途やスタイルによって選ぶことができます。
以上のことから、WiMAXとは、
- 広いエリアに発信する
- 基地局と端末(ルーター)をつなぐ通信サービスの名称
という2つのポイントを抑えておけば問題ありません。
wifiサービス = 狭いエリアでルーターとPCやスマホ端末をつなぐ通信技術
wifiサービスとは、電波を受信した端末(ルーター)と、PC・スマホなどの端末機器をつなぐ通信技術のことを言います。
インターネット通信を行うときは以下の流れになりますが、
- ルーターが電波を受信する
- 受信した電波を、PC・スマホ・携帯に発する
「wifi」とは「2.受信した電波を、PC・スマホ・携帯に発する」こと。
短距離の中で行われる通信なので、障害物に弱い のがデメリットのひとつです。
そのため、自宅やオフィスなどの狭い範囲で使うものだと思っておけば良いでしょう。
WiMAXとポケットwifiの違いとは?
続いて解説するのは、WiMAXとポケットwifiの違いです。
ポケットwifiについても、wifiサービスと同様に間違った理解をしている方が少なくありません。
さっそくですが、正しい意味について見ていきましょう。
ポケットwifi = Y!mobile(ソフトバンク)が提供しているサービスのこと
ポケットwifiとは、Y!mobile(ソフトバンクグループ)が提供しているサービスの製品名を言います。
正式な名称は「pocket wifi」で、持ち歩いてどこでも利用できるのが特徴です。
「pocket wifi」という持ち運べるモバイルルーターを最初にはじめたのはソフトバンク。
その名残りから「モバイルルーター=ポケットwifi」と思っている方が多いようです。
WiMAXの持ち運べるモバイルルーターと同じ仕組みであることから、混同している方も少なくありません。
しかし、「持ち運べるルーター=ポケットwifi」ではないのです。
実際は「pocket wifi」は製品名のことで、WiMAXとはまったく異なるもの。
ですので、新しく申し込み・契約する会社を検討するなら、
- WiMAXのモバイルルーター
- Y!mobileの「pocket wifi」
を比較する必要があります。
WiMAXとポケットwifiの比較
WiMAXとポケットwifiの違いが分かったところで、気になるのがその比較。
実際に使うとなると、さまざまなポイントが気になりますよね。
ここでは、
- 月額料金 / 通信量 / 契約年数
- 通信速度
- 速度制限
について詳しく解説します。
契約する会社を悩んでいる方、WiMAXとY!mobileのポケットwifiで悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
月額料金・通信量・契約年数
WiMAXとポケットwifiの月額料金比較は、以下のとおりです。
月額料金 | 通信量 | 契約年数 | |
---|---|---|---|
UQ WiMAX※ | 3,880円 | WiMAX2+:無制限 / au4G LTE:7GB |
2年自動更新 |
Y!mobile※ | 4,380円 | 4G:無制限 | なし |
※UQ WiMAX:ギガ放題プラン2年プラン(2年自動更新なしの場合は、3年目から月額4,050円)
※Y!mobile:Pocket WiFiプラン2(ベーシック)+アドバンスオプション
月額料金は、UQWiMAXの方が500円ほど安くなっています。
Y!mobileにも3,696円のプランもありますが、こちらは7GBまでの制限があるもの。
7GBを超えると通信制限がかかり、送受信時最大128kbpsまで低速になります。
通信量については、今回は無制限のプランで比較しているため、どちらも無制限です。
契約年数に関しては、UQ WiMAXは2年自動更新の縛りがあります。
Y!mobileは2019年10月1日より、契約年数なしのプランのみに変更になりました。
月額料金だけで比較すると、UQ WiMAXの方が優れていることが分かります。
また、UQWiMAX以外にも、
- GMOとくとくBB
- BIGLOBE
- nifty
などのさまざまなプロバイダがサービスを提供・販売しています。
プロバイダによってキャンペーンや割引が異なるため、上記で紹介した価格より安くなる可能性も!
総じてWiMAXを契約するのがおすすめです。
通信速度
WiMAXとポケットwifiの通信速度は、以下のとおりです。
下り最大 | 上り最大 | |
---|---|---|
UQ WiMAX「Speed Wi-Fi NEXT W06」 | 1.2Gbps | 75Mbps |
Y!mobile「Pocket WiFi 803ZT」 | 988Mbps | 37.5Mbps |
※どちらもUSBケーブルを使ってデザリングを行った場合の最大速度
通信速度に関しては、圧倒的にWiMAXの方が優れています。
下りとは、画像や動画をダウンロードするときの速度です。
上りとは、画像や動画をアップロードするときの速度を表します。
両者ともに下りの速度は充分ですが、WiMAXは1.2Gbpsとギガビット超え。
上りに関しては、WiMAXは約2倍の速度で通信できます。
インターネットを使用するにあたり、通信速度は非常に重要です。
少しでも「遅い」と思えば、ストレスに感じてしまうもの。
通信速度は速いことに越したことはありません。
若干の違いではありますが、通信速度で比較した場合もWiMAXを選ぶのがおすすめです。
速度制限
速度制限については、以下のとおりです。
速度制限がかかる条件 | 制限時間 | 制限中の速度 | |
---|---|---|---|
UQ WiMAX※ | 3日間で10GB以上 | 3日間で10GBを超えた日の 翌日のネットワーク混雑時間帯 (18時頃~翌2時頃) |
1Mbps |
Y!mobile※ | 3日間で10GB以上 | 当日18時から翌日1時まで | 1Mbps |
※UQ WiMAX:ギガ放題プラン
※Y!mobile:Pocket WiFiプラン2(ベーシック)+アドバンスオプション
WiMAXもポケットwifiも、速度制限の条件・制限中の通信速度は同じです。
制限時間については、
- WiMAX⇛翌日
- ポケットwifi⇛当日
という違いがあります。
WiMAXは18時〜翌2時頃とあいまいな表記ですが、Y!mobileと1時間程度の違いです。
そこまで変わりはないと思って問題ありません。
ちなみに3日間で10GB以上といえば、「Youtubeの超高画質動画を7時間見た」くらいの使用感です。
かなりヘビーな使い方をしない限り速度制限にはなりません。
したがって速度制限については、WiMAXもポケットwifiも変わりないと思って良いでしょう。
基本的にはWiMAXを契約するのがおすすめ
WiMAXとwifiサービス・ポケットwifiの違いが分かったところで、
「結局どの会社のどのサービスを選べば良いのか?」
と疑問に思っている方は多いのではないでしょうか。
単刀直入に伝えると、おすすめなのは断然WiMAXです。
先にも解説したとおり、
- 通信速度が速い
- 月額料金がpocket wifiより安い
- 多くのプロバイダから選べる
など、さまざまなメリットがあります。
さらなる魅力については、以下で詳しくみていきましょう。
ホームルーターはコンセントにさすだけ!
WiMAXには、持ち運べるモバイルルーターと、自宅で置いて利用するホームルーターがあります。
自宅やオフィスでしか利用しないなら、ホームルーターもおすすめ。
たとえば最新機種の「Speed Wi-Fi HOME L02」だと、
- 1Gbpsの高速通信
- 4本の高感度アンテナで360度全方位カバー
- 工事不要!acアダプタをコンセントにさすだけで即日開通
と、多くの魅力があります。
設定も簡単なので、機器に詳しくない方でも安心して利用できるのがメリットです。
ギガ放題プランなら解約金が1,000円
UQ WiMAXの新しい料金プラン「ギガ放題プラン」では、解約金は1,000円です。
これは改正電気通信事業法に基づく変更で、「消費者が自由に契約する会社を選べるようにする」という目的があります。
上記の法律のおかげで、いままでの解約金9,500円よりぐっと料金が下がりました。
以前までは2年契約が当たり前でデメリットとして考えられていましたが、ギガ放題プランを選べば比較的安い価格で解約が可能になります。
そのため、試しに申し込み・契約してみて、だめだったら解約するということが気軽にできるようになったわけです。
少しでもWiMAXが気になるなら、一度申し込み・契約をしてみるのもひとつの手です。
事前に試してみたいなら15日間無料の「Try WiMAX」を!
UQWiMAXでは、15日間無料で機器をレンタルして試せる「Try WiMAX」というサービスを行っています。
これは申し込み・契約前にUQWiMAXを試してみたい方向けのサービスで、
- 使いたいエリアで電波がつながるか?
- 通信速度はどれくらいか?
- PC・スマホ・ゲーム機とつながるか?
など、実際に利用してみないと分からないことを体験できるのがメリットです。
何よりも魅力的なのが、15日間無料でレンタルできること。
利用してみて合わない場合、期間中に返却すれば1円もかかりません。
申し込み・契約する場合は機器(ルーター)を購入もしくはレンタルしなければならないので、無駄なお金がかからないのは非常に魅力的です。
もしWiMAXを契約しようか悩んでいる方は、申し込みの前にぜひ「Try WiMAX」を利用してみてくださいね。
auユーザーは最大1,000円割引を受けられる
auのスマホを使っている人は、WiMAXと合わせて使うと「auスマートバリューmine」が適用され、毎月の携帯料金が割引されます。
先述したとおり、UQコミュニケーションズはKDDIグループの会社です。
そのため、au携帯・スマホを利用している人は、WiMAXと合わせるとお得に利用することができるのです。
割引の料金は、最大で1,000円。
WiMAX2+の機器を購入したあと、KDDIお客様センターに連絡するだけでスマホの月額料金が割引されます。
その他のキャリア(ソフトバンク・ドコモなど)や格安simでは受けられない割引なので、auユーザーの方はぜひ活用してください。
モバイルルーターはとにかく便利!
今回は、WiMAXとwifiサービス・ポケットwifiの違いについて解説してきました。
WiMAXのモバイルルーターも、Y!mobileのポケットwifiも、持ち歩けてどこでも使えるのがメリットのサービスです。
インターネットが必須の現代においては、必須のアイテムと言っても過言ではありません。
工事の必要もなく、機器が届いたその日から利用できるのは魅力的。
ルーターを持っているだけで、スマホはもちろん、PCも使えるのは非常に便利です。
どこでも快適なインターネット通信を行いたいなら、ぜひモバイルルーターを検討してみてくださいね。