今回は、wimaxとsoftbankair(ソフトバンクエアー)の比較について解説していきます。
「ホームルーターをコンセントにさすだけで、wifiが利用できる」
という新しいwifiサービスを提供しているのが、wimaxとソフトバンクair。
工事が必要ないという手軽さが魅力的で、乗り換えや新規契約を考えている方も多いでしょう。
そこで気になるのが、wimaxかソフトバンクエアーか、どちらが優れているのか?ということ。
ここでは、
- wimaxとソフトバンクairの比較
- ソフトバンク・auを利用している人がお得になるケース
について詳しく解説します。
手軽にwifiサービスを利用したい方・乗り換えを検討している方は、ぜひ参考にしてください。
wimaxとソフトバンクairの比較
ここでは、wimaxとソフトバンクairについて、以下のポイントで比較しています。
- 通信速度
- 月額料金・解約金・契約期間
- 通信制限
- サービス提供エリア
wimaxとソフトバンクエアーでは、上記のポイントに大きな違いがあります。
どれもwifiを契約するとき・乗り換えを検討しているときに必要な情報。
wimaxとソフトバンクエアーのどちらにしようか迷っている方は、しっかりとチェックしてください。
通信速度
まずは、wifiを契約するときに重要な通信速度から比較していきましょう。
wimax | ソフトバンクair | |
---|---|---|
下り | 1Gbps | 481Mbps |
上り | 75Mbps | 情報開示なし |
※「Speed Wi-Fi HOME L02」と「Airターミナル4」の比較
※wimax,ソフトバンクairともに最大速度
通信速度について、
- 「下り」はダウンロード
- 「上り」はアップロード
を示しています。
数字で見てもわかるように、wimaxの圧勝 です。
ソフトバンクairの上り速度は開示されていませんが、下りだけ見てもwimaxの方が優れているのが分かります。
今回比較した機種はwimaxの「Speed Wi-Fi HOME L02」ですが、wimaxには持ち運びに便利なポケットwifi(モバイルルーター)もあります。
ポケットwifiの通信速度は、下り最大1.2Gbpsです(「Speed Wi-Fi NEXT W06」の場合)。
もちろん家でも使用可能。
なるべく早い速度でインターネット通信を楽しみたい方は、wimaxを選ぶと良いでしょう。
せっかくwifiを契約しても、通信速度が遅いと思うようにインターネット通信ができません。
通信速度が遅いことは非常にストレスになるため、これからwifiの契約を考えている方はwimaxがおすすめです。
月額料金・解約金・契約期間
続いての比較は、月額料金・解約金・契約期間です。
wimax | ソフトバンクair | |
---|---|---|
月額料金 | 3,880円 | 4,880円 |
契約期間 | 2年 | 2年 |
解約金 | 1年目⇛19,000円 / 2年目⇛14,000円 / 3年目~⇛9,500円 | 9,500円 |
※wimax⇛「ギガ放題プラン」/ソフトバンクair⇛「個品割賦購入」で比較
※「UQ wimax」のギガ放題プランで比較
月額料金
月額料金を見てみると、wimaxの方が1,000円ほど安くなっています。
さらにwimaxは、
- broad wimax
- gmoとくとくBB
- BIGLOBE wimax
など、多くのプロバイダがさまざまなキャッシュバックキャンペーンを行っています。
たとえばbroad wimaxなら、ギガ放題プランでも最初の3ヶ月はライトプランで利用可能です。
ギガ放題プランは通常4,011円で、ライトプランは2,726円。
さらに4ヶ月後からも3,411円で利用できるため、ソフトバンクairよりもかなり格安で利用できます。
今回はUQ wimaxの月額料金で比較しましたが、上記のようにプロバイダを選べば月額料金3,880円より安くなることもあります。
「最低でも1,000円はソフトバンクエアーより安い」という点だけで見ても、wimaxの方がおすすめだと言えるでしょう。
契約期間
契約期間は、両者ともに2年です。
2年経った年に解約をしなければ、自動で2年の契約更新が行われます。
ただし、ソフトバンクの2年契約には注意しなければなりません。
個品割賦購入(ホームルーターを分割購入)する場合、3年間の分割払いという扱いになります。
毎月の利用料金でいうと、以下のようになります。
月額利用料金 | 4,880円 |
---|---|
ルーター代(36回払い) | 1,650円 |
月月割 | – 1,650円 |
合計 | 4,880円 |
36ヶ月間はルーター代が「月月割」で全額割引されるので、非常にお得です。
しかし2年間で解約する場合は、残り1年分のルーター代(1,650円×12ヶ月=19,800円)を一気に支払わなければなりません。
では「3年間使えばお得なのか?」と言われれば、答えはノーです。
先程から伝えているとおりソフトバンクairは2年契約なので、分割払いが終わったタイミングは更新年ではありません。
ですので、分割払いが終わった3年目で解約する場合、9,500円の違約金がかかってしまいます。
- ホームルーター代を実質無料で利用する
- 違約金がかからないタイミングで解約する
上記のようにとことんお得にソフトバンクairを使う場合、実質4年縛りになってしまうわけです。
4年以内に解約したいと思っても余計な料金がかかるのは、ソフトバンクairのデメリットでしょう。
ホームルーターの購入以外では、レンタルも行っています。
レンタルの場合は、以下のような利用料金になります。
月額利用料金 | 4,880円 |
---|---|
ルーターレンタル代 | 490円 |
合計 | 5,370円 |
ルーターのレンタル料金がプラスでかかるため、3年使えば実質無料になるルーター購入より割高になってしまいます。
- wimaxに比べてかなり高い料金になること
- 実質4年縛り
であることを考えると、ソフトバンクエアーはあまりおすすめできないでしょう。
違約金
wimaxは、多くのプロバイダが提供しているwifiサービスです。
そのため、違約金はプロバイダごとに異なります。
主なプロバイダの違約金は、以下のとおりです。
1年目 | 2年目 | 3年目 | |
---|---|---|---|
broad wimax | 19,000円 | 14,000円 | 9,500円 |
GMO とくとくBB | 24,800円 | 24,800円 | 9,500円 |
BIGLOBE wimax | 19,000円 | 14,000円 | 9,500円 |
どのプロバイダでも、更新月での解約で違約金はかかりません。
できるだけ料金を安くしたい場合は、更新月の解約がおすすめです。
通信制限
続いての比較は、通信制限についてです。
ソフトバンクエアーは、ギガ数が無制限。
どれだけ使っても通信制限にならないのは、メリットだと言えます。
しかし、
ご利用の集中する時間帯(夜間など)は、サービス安定提供にともなう速度制限のため、通信速度が低下する場合があります。
引用:ソフトバンクair 公式サイト(
https://www.softbank.jp/ybb/air/area-list/)
とあるように、回線が混む時間帯は通信速度が落ちてしまいます。
どれくらい遅くなるのかは公表されていませんが、かなり遅いという口コミが多数。
いくら無制限だとしても、ソフトバンクエアーの評判は良いとは言えません。
一方wimaxは、「3日間で10GB」以上使うと通信制限がかかってしまいます。
ただし、制限されるのは翌日の混雑時間帯(18時〜翌2時頃)だけです。
翌々日からは通常通りの通信速度で利用できるため、通信制限と言っても1日だけ。
さらに通信速度中の速さも1Mbpsくらいで、YouTube動画の標準画質レベルが視聴可能な速度になります。
10GBの目安でいえば、5分のYoutube動画を超高画質で88回見たくらいです。
3日間連続で動画を見続けたりしない限り、通信速度にはならないと思っても問題ないでしょう。
- 通信制限がないけど、毎日混雑時間帯で遅くなるソフトバンクエアー
- 3日で10GBの制限はあるけど、通信制限は翌日の混雑時間帯だけのwimax
使い方にもよりますが、安定して高速通信を使えるwimaxの方がおすすめです。
サービス提供エリア
最後に比較するのは、wifiサービスの提供エリアです。
ソフトバンクエアーは、エリアによって通信速度のはやさが異なります。
東京・神奈川・千葉・埼玉エリアでは最大の通信速度を利用できますが、茨城・栃木エリアでは261Mbps。
決して速いとはいえない速度なので、インターネット通信にストレスを感じる可能性があります。
(※261Mbpsという速度で問題ない場合は、全国どこでもだいたい利用可能)
ソフトバンクエアーはサービス提供エリアがあまり広くないので、引越し先で利用できなくなるケースも。
その場合はソフトバンクに申し出ることで、解約を受け付けてもらえる可能性があります。
利用不可だと認められた場合は違約金もかからないので、もし引越し先がエリア外だったら忘れずに連絡しましょう。
一方wimaxは、全国どのエリアでもまんべんなく最大の通信速度を利用できます。
一部山間部などでは利用できないエリアはありますが、基本的に街だったら利用できると考えて良いでしょう。
最大通信速度の提供エリアで比較すると、wimaxの方が提供範囲が広くおすすめです。
ソフトバンク・auを使ってる人はお得になる
wimaxもソフトバンクairも、使っているスマホの会社によって割引されるケースがあります。
- ソフトバンクair⇛「おうち割 光セット」
- wimax⇛「auスマートバリューmine」
その他のキャリアや格安simでは、残念ながらwifiとセットで安くなるサービスはありません。
au・ソフトバンクを利用している方は、お得なセット割をチェックしておきましょう。
ソフトバンクスマホのユーザー
ソフトバンクエアーには、「おうち割 光セット」というサービスがあります。
これはスマホとソフトバンクエアーを使うと、
- スマホ料金が永年1,000円割引
- 家族全員分のスマホ料金がずっと割引
- 離れて住む家族も割引対象
というサービス。
通信費を節約したい方にはぴったりで、お得にスマホとwifiが使えます。
通信速度が気にならず、とにかくwifiを利用したいという場合は、ソフトバンクairを選んでも良いでしょう。
おうち割 光セットの適用条件
1,000円の割引を受けるには、
- ウルトラギガモンスター+(データプラン50GB+)
- データプランミニ
に加入している必要があります。
また、対象の端末は以下のとおり。
- iPhone
- スマートフォン
- ケータイ
- iPad
- タブレット
- Wi-Fiルーター
- モバイルシアター
条件に当てはまらなかった場合、セット割は適用されません。
「おうち割 光セット」が適用されるか、事前に確認しておきましょう。
auスマホのユーザー
wimaxでは、月々のau利用料金が最大1,000円割引になる「auスマートバリューmine」が適用されます。
モバイルルーター・ホームルーターに限らず、すべての端末が割引対象です。
auのスマホなどを使っていれば、wimaxを契約して申し込むだけで翌月から割引が開始。
お得になるおすすめなサービスなので、wimaxを契約したら忘れずにスマートバリューの申込みをしましょう。
auスマートバリューmineが適用される条件
1,000円の割引を受けるには、
- UQ Flatツープラス ギガ放題(2年/3年)
- UQ Flatツープラス(2年/3年/4年)
のいずれかのプランに加入する必要があります。
ただし、割引が適用されるのはwimax1回線につき、auスマホ等1回線のみ。
wimaxとauの契約者名が同名義であることも条件です。
ソフトバンクのおうち割 光セットとは異なり、家族が多ければ多いほどお得になるわけではありません。
それでも1,000円は確実に割引されるので、auスマホを利用している方はwimaxを選ぶのがおすすめです。
基本的にはwimaxを選ぶのがおすすめ
今回は、wimaxとソフトバンクairの比較について解説してきました。
- 通信速度
- 月額料金・解約金・契約期間
- 通信制限
- サービス提供エリア
どのポイントで見ても、wimaxのほうが優れているのが事実。
ソフトバンクがお得になるケースもありますが、wifiのスペックで言えば確実にwimaxの方が優れています。
もしwimaxとソフトバンクairで迷ったら、wimaxを選ぶと快適にインターネット通信を行えますよ。