WiMAXは通信量が無制限ってホントなの?
WiMAXは通信量が無制限ってホントなの?

ワイマックスの通信制限なしプランについて

「WiMAXの無制限プランは本当は無制限に使えない」という話を聞いたことがあるかもしれません。

実際、本家UQコミュニケーションズやWiMAXプロバイダが提供するWiMAXの無制限プランは、条件次第で速度制限がかかることがあります。

こう聞いて「一部でも制限があるなら他のポケットWiFiの方がいいかも」という方もいるかもしれません。

しかし、2019年10月現在、安くて高速で無制限で使い放題のポケットWiFiをお求めなら、やはりWiMAXの無制限プランがおすすめです。

WiMAXの無制限プランについて、速度制限の条件などの注意点から無制限で利用するための上手な使い方、そして他社のポケットWiFiサービスと比較してなぜWiMAXがおすすめなのかを解説していきます。

目次

WiMAXの無制限プランはどんなプラン?

ギガ放題プランなら通信容量無制限・速度制限なし

2020年2月現在、本家のUQ WiMAXおよびWiMAXプロバイダでは、月間データ通信量の上限7GBのプランと月間データ通信量無制限プランが提供されています。

プロバイダによってプラン名が違いますが、基本的に無制限プランには「ギガ放題(2年)」「UQ Flatツープラスギガ放題」のように「ギガ放題」と付いています。

無制限プランは、WiMAX対象エリア内なら日本全国どこでも月間データ通信量無制限で使えます。

また、WiMAXの回線は、全てUQコミュニケーションズが提供する同じ回線を使っているので、基本的にどのプロバイダから申し込んでも対象エリアや回線の品質は変わりません。

一方で、同じ無制限プランでも月額料金や最低利用期間の長さはプロバイダごとに違います。

例えば、本家UQWiMAXでは2年契約のギガ放題プランが月額4,630円で使えますが、人気プロバイダの1つであるGMOとくとくBBなら、3年契約の無制限プランが34,600円のキャッシュバック付きで月額3,609円~4,263円で使えます。

このように、プロバイダ各社でキャッシュバックや割引キャンペーンも盛んに行っており、最新機種も格安料金で使える点もWiMAX無制限プランの特徴です。

ただし、利用条件によっては速度制限がされる場合があります。

WiMAX無制限プランの速度制限の条件

WiMAXの無制限プランを契約していても、下記の条件に当てはまった場合は速度制限が適用されます。

  • 通信量が3日間で10GBを超える
  • ハイスピードプラスエリアモードで通信量月間7GBを超える

通信量が3日間で10GBを超える

WiMAXの無制限プラン利用中でも、3日間で10GBを超えるデータ通信を行ってしまうと、速度制限を受けます。

この速度制限を受けると、通信速度が最大1Mbpsになります。

ただし、速度制限を受ける時間は翌日の18時頃~深夜2時頃までの8時間のみ

それ以外の朝やお昼などの時間帯は、通常通りの速度で利用できます。

しかも、速度制限を受けるのはあくまで直近3日間の合計でのデータ通信量が10GBを超えている間だけです。

1度速度制限されても、直近3日間の合計通信量が10GB未満になれば制限が解除されます。

月の途中で3日間10GBの制限を超えてしまっても、1日~3日ほど通信量を控えめにすれば、また通常通り使えるようになるわけですね。

1度制限を受けると追加料金を払うか、月末にならないと解除されないスマホの速度制限と比較すると、WiMAXの速度制限は緩いと言えます。

ハイスピードプラスエリアモードで通信量月間7GBを超える

超高速・広範囲接続のハイスピードプラスエリアモードとは?

WiMAXの無制限プランで速度制限がかかってしまうもう1つのケースが「ハイスピードプラスエリアモードで月間データ通信量が7GBを超えてしまった」場合です。

ハイスピードプラスエリアモードとはWiMAX回線に加えてauの4G LTE回線も使うモードで、プロバイダによっては「LTEオプション」とも呼ばれています。

WiMAXでは申し込んだプランに関係なく、ルーターの設定から通常モードのハイスピードモードと高速なハイスピードプラスエリアモードが切り替えられるようになっています。

ハイスピードプラスエリアモードの特徴は次の通りです。

  • 通常モード(ハイスピードモード)より高速
  • 通常モード(ハイスピードモード)では通信できない地下鉄などでも繋がりやすい
  • 無制限プランでも月間7GBの制限あり
  • 利用料金は2年未満のプランで月額1,005円 / 3年以上のプランは無料

ハイスピードエリアプラスモードは高速かつ繋がる範囲が広いというメリットの代わりに、無制限プランでも月間7GBという速度制限があるので注意が必要です。

3日間10GBの速度制限とは違い、ハイスピードプラスエリアモードで7GB超えた場合は月末まで最大通信速度が128Kbpsに制限されます。

しかも、月の途中で1度でもハイスピードプラスエリアモードの速度制限を受けると、通常モード(ハイスピードモード)に戻しても速度制限はかかったままになります。

また、2年未満のプランの場合は、ハイスピードエリアプラスモードを使った時点で利用料1,005円が発生します。

このようにハイスピードエリアプラスモードは高速かつ広範囲で使える反面、通信量上限があるモードなので、通常モード(ハイスピードモード)が繋がりにくい場所で通信する必要がある場合など、ここぞという時に使うのがおすすめです。

逆に言うと、通常モード(ハイスピードモード)しか使わないのであれば、この速度制限を気にする必要はないということですね。

他社ポケットWiFiの無制限プランは?WiMAXをおすすめする理由

WiMAXの無制限プランには厳密には速度制限があります。

そうなると、他社のポケットWiFiサービスで無制限プランがないか気になりますよね。

WiMAX以外だと「Softbank Air」と「Y!mobileのポケットWiFi」がWiFiサービスとして有名ですね。

しかし、結論から言うと、ストレスなくインターネットを使い放題したい方ほどこの2社はおすすめできません。

この2社がおすすめできない理由としては、次の3点が挙げられます。

  • Softbank Airは夜間など混雑する時間帯に不定期で速度低下がある
  • Y!mobileは3日間10GB制限あり&無制限の範囲に注意
  • 2社ともWiMAXより月額料金&端末価格が高い

Softbank Airは夜間に不定期で速度低下あり

Softbankが提供する「Softbank Air」は据え置き型のWiFiルーターを設置するだけで自宅にインターネット環境が作れるホームルーターサービスです。

このSoftbank Airには月間データ通信量の上限や速度制限の条件などはありません。

「それなら正真正銘、無制限で使い放題ということでは!?」と期待してしまいますが、残念ながら実情は違います。

Softbank Airの公式サイトには次のように記載があります。

ご利用の集中する時間帯(夜間など)は、サービス安定提供にともなう速度制限のため、通信速度が低下する場合があります。

(Softbank公式サイト 「SoftBankAir(ソフトバンクエアー)」住所別下り最大通信速度情報より)

つまり、Softbank Airは、皆がインターネットをよく利用する夜間などに、ユーザーの利用状況に関係なく速度が低下することがあるわけですね。

しかも、Softbank Airの口コミを確認するとわかりますが、実際のところは毎晩、夜9時~12時ぐらいの間にかなり高い頻度で速度低下が起きます。

WiMAXの無制限プランの速度制限は条件に気をつけることで避けることも可能ですが、Softbank Airの夜間の速度低下は対策のしようがない、という点がネックになります。

Y!mobileにも3日間10GB制限あり&無制限の範囲に注意

「Pocket WiFiプラン2(ベーシック)」は、Y!mobileのモバイルルーターサービスです。

通常月間7GBの上限がありますが、有料のアドバンスオプションを付けることで、月間データ通信量無制限の「アドバンスモード」が使えるようになります。

アドバンスモード中でも、3日間で約10GBを超えると翌日の18時~深夜1時まで最大通信速度が1Mbpsに制限されますが、この点はほぼWiMAXの速度制限と同じですね。

しかし、Y!mobileのWiFiを無制限で使えるアドバンスモードは、利用可能エリアが狭いという欠点があります。

Y!mobile公式サイトの地図でポケットWiFiの対象エリアを見ると、通常モードが使える赤いエリアとデータ通信量無制限のアドバンスモードが使える青いエリアに色分けされているので確認してみましょう。

アドバンスモードが使える青いエリアは2019年10月現在でも、大都市近辺に限られています。

アドバンスオプションに加入していても、アドバンスモード中でなければ無制限で使えません。

つまり、Y!mobileのポケットWiFiを無制限で使えるのは大都市周辺のみ、ということになります。

無制限プランに加入さえすれば対象エリア全てでデータ通信量を気にせず使えるWiMAXと比較すると、ハードルが高いですね。

WiMAXより月額料金&端末価格が高い

Softbank AirとY!mobileのポケットWiFiをおすすめできない理由に、基本月額料金がWiMAXより高く、端末価格が高いといという点もあります。

WiMAXなら「基本月額料金がUQWiMAXよりも安い」「割引・キャッシュバックキャンペーン」「端末が無料」と3拍子揃ったプロバイダを選べば、安い料金で高性能な最新ルーターを使うことも可能です。

参考までに、WiMAXプロバイダの中でも割引・キャッシュバックで人気のGMOとくとくBBやBroad WiMAXと、SoftbankAir、Y!mobileのポケットWiFiの実質月額料金(※)を比較してみました。

※実質月額料金 = (月額料金合計 + 端末代 + 初期費用 ー キャッシュバック ー 割引総額) ÷ 最低利用月数

  • GMOとくとくBB(3年):3,440円
  • Broad WiMAX(3年):3,542円
  • Softbank Air(2年):5,005円
  • Y!mobile ポケットWiFiプラン2(3年):4,135円

Y!mobileのポケットWiFiプラン2の無制限プランには最低利用期間がないため、WiMAXに合わせて3年間利用した場合で計算しています。

Softbank AirとY!mobile ポケットWiFiプラン2の無制限プランは、初期費用や端末代も考慮すると、月額4,000円を超えます。

一方、GMOとくとくBBとBroad WiMAXの無制限プランは、月額3,000円台で利用可能です。

しかも、どちらも下り最大1.2Gbpsの速度を誇るWiMAXの最新機種W06を利用してこのお値段です。

速度制限があるとはいえ、他社と比較するとWiMAXは安くて使いやすいWiFiサービスと言えます。

WiMAXの無制限プランで速度制限されないための使い方

ここからは、WiMAXの無制限プランを快適に使うための方法を紹介します。

WiMAXの無制限プランで速度制限を受ける条件は下記の2つでしたね。

  • 通信量が3日間で10GBを超える
  • ハイスピードプラスエリアモードで通信量月間7GBを超える

どちらも通信量に気をつければいいのですが、漠然と気をつけるのは難しいと思います。

そこで、次の3つの方法を使うことをおすすめします。

  • 端末やスマホでデータ通信量をチェックする
  • 速度制限中は18時~深夜2時以外の時間帯に利用する
  • ハイスピードエリアプラスモードを使う時は端末の自動切り替えモードをオンにする

WiMAX端末やスマホでデータ通信量をチェックする

まず、できるだけ3日間で10GBの制限を超えないようにするのが大事です。

そこで利用したいのが、WiMAXの端末にあるデータ通信量をチェックする機能です。

W06やWX05などの最新モバイルルータータイプには、直近3日間や月間のデータ通信量を表示する機能があるので、こちらを見れば後どれぐらい使えるのかが把握できます。

「外出先でいちいちルーターを取り出して確認するのは面倒」という方には、ルーターの開発元から提供されている専用アプリを使うという手もあります。

専用アプリをスマホにインストールしてルータ本体と連携させれば、データ通信量をチェックしたり、端末の設定がスマホからできるようになりますよ。

10GBでどれぐらい通信できる?

WiMAXの無制限プランでは、3日間10GBを超えると速度制限を受けると聞くと「10GBでどれぐらいインターネットが使えるの?」と気になりますよね。

UQ WiMAX公式サイトの調べによると、10GBあればYouTubeで動画を下記の時間分だけ見られます。(パソコン利用時)

  • 超高画質:約7時間
  • 高画質(HD):約13時間
  • 標準画質(SD):約47時間
  • 低画質:約83時間

3日で10GBあれば、高画質(HD)でも1日4時間、標準画質(SD)なら1日15時間も動画を視聴できる計算になりますね。

速度制限中は18時~深夜2時以外の時間帯に利用する

WiMAX無制限プラン利用中、「うっかり3日間で10GB超えてしまった。しかも、今日中に大容量データを急いで送らないといけない」ということもあるかもしれません。

直近3日間の通信量が10GB未満になれば速度制限は終了となりますが、緊急でデータを送る必要がある時など待てないこともありますよね。

そんな時は、18時~深夜2時以外の時間帯に通信するようにしましょう。

WiMAX無制限プランの速度制限が適用されるのは、3日間10GBを超えた翌日の18時~深夜2時のみです。

翌日の18時までの間は通常通り高速通信が可能なので、大容量・高速なデータ通信が必要な時は18時前に済ませてしまえば影響はありません。

また、1日で50GB以上使ってしまった場合など、速度制限を受ける日が連続することもありますが、連日速度制限を受けている時も深夜2時~18時までは通常通りの速さで利用できますよ。

端末の自動切り替えモードをオンにする

無制限プラン契約中の方でも、ハイスピードエリアプラスモード利用時に月間7GBを超えるデータ通信を行うと、速度制限を受けてしまいます。

しかも、ハイスピードエリアプラスモードの速度制限は、最大128Kbpsと低速な上、月末まで制限が解除されないという厄介さ。

快適にインターネットを利用するためにも、こちらの速度制限は絶対に適用されたくないですよね。

こちらの速度制限を受けない1番確実な方法は、ハイスピードエリアプラスモードを使わないことです。

とはいえ、通常モード(ハイスピードモード)が繋がりにくい地下鉄などでどうしても通信したいこともあります。

そこでおすすめなのが、ルーターの自動切り替え機能をオンにしておく方法です。

自動切り替え機能があれば、ハイスピードエリアプラスモード中、データ通信量が設定した値になった時点で自動的に通常モード(ハイスピードモード)に切り替えてくれます

W06やWX05などの最新モバイルルーターなら自動切り替え機能を搭載しているので、ハイスピードエリアプラスモードは使う方はこれらの最新機種を選ぶのがおすすめです。

WiMAX無制限プランのまとめ

WiMAXでは、無制限プラン利用中でも、使い方次第で速度制限がかけられることもあります。

しかし、WiMAX無制限プランの速度制限の条件は緩く、工夫すれば速度制限されても影響を受けずに通信を行うことも可能です。

また、他社のポケットWiFiサービスでも完全なデータ無制限プランはほとんどないのが現状です。

数ある他社サービスと比較しても、WiMAXは「月額料金が安い・下り最大1.2GBと高速・使える範囲が広い」と様々なアドバンテージがあります。

総合的に見て、速くて安くて無制限で使えるモバイルルーターサービスをお探しなら、まずWiMAXを検討するのがおすすめです。

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