WiMAXとLTEは何が違う?通信速度や制限で徹底比較!
WiMAXとLTEは何が違う?通信速度や制限で徹底比較!

au回線とワイマックス回線の違い

WiMAXを契約するときに目にするau 4G LTE

お金を払ってLTEをつけるべきなのか、または無料で付帯しているプランを選ぶべきなのか迷う人も多いです。

WiMAXと異なる回線のLTEはメリットもありますがデメリットもあります。

今回はそもそもWiMAXとLTEの違いや、LTEを考えるうえで絶対に知っておくべき通信速度や制限について解説します。

目次

そもそもWiMAXとLTEの違いは?

WiMAXとLTEの違いとは?

回線が異なる

WiMAXとLTEは、使用する回線自体がそもそも違うのです。

WiMAXはUQコミュニケーションズ社が提供する回線のことです。

一方のLTEは、4Gの速さを持った回線のことを指します。

LTEはdocomoやソフトバンクも利用しています。

要はWiMAXとLTEは利用する回線が異なるのです。

回線が異なるときに生じる差は、主に3点です。

  1. 速度
  2. 範囲(エリア)
  3. 安定性

このような違いがあります。

なぜ違いがでるのか

WiMAXとLTEでは電波の周波数も異なってきます。

WiMAXは高周波数の2.5GHz帯が使われており、LTEは800MHw帯や2GHz帯が使われています。

具体的な数値を知っておく必要はありません。

ただそれぞれの周波数には特徴があります。

それはWiMAXの周波数は障害物に弱いことです。

特に山間部やコンクリートの建物の室内、地下鉄も電波が入りにくいといわれています。

また高層ビルが立ち並ぶ場所も電波が弱いといわれています。

しかしそのような大都市圏に関しては、電波を発信している場所とも近いため、結果的に通常通りネットが使えます。

一方、LTEの周波数の特徴は障害物に強いことです。障害物を避けて、電波が届くようなイメージです。

LTEの電波は山間部はもちろん、コンクリートの建物やそれに地下鉄でも電波が入ります。

LTEの電波はWiMAXの電波と比較して、地方や山間などのエリア、そして地下や地下鉄でも電波が入りやすいという強みがあります。

そのためWiMAXは、利用者が快適にどこでもインターネットが使えるよう、LTEの回線も選べるようにしてあるのです。

このとき使われるLTE回線は、KDDIを同じく親会社にもつauから提供されているものです。

ちなみに自分が住んでいる地域にWiMAXの電波が届くのかは、UQの公式ホームページから調べることができます。

WiMAXとLTEのエリア比較(関東)
画像引用元:https://www.uqwimax.jp/wimax/area/

基本的に山間部を除くと、日本のどのエリアでも利用できます。

しかし通信速度でみると、大都市圏の方が速いことは間違いないでしょう。

WiMAXとLTEを通信速度で比較

WiMAXはLTEの回線も使えるようにすることで、山間や地下などの場所でも安定してネットが使えるようにしました。

一方でWiMAXとLTEの回線の通信速度に違いはあるのか。比較してみましょう。

最大通信速度(下り)
LTE 150Mbps
WiMAX(W06) 1.2Gbps
WiMAX(Home L02) 1.0Gbps

WiMAXのW06は外出時に使えるモバイルルーターであり、Home L02は自宅用のホームルーターです。

1Gbps=1000Mbpsなので、単純に考えると、W06はLTEよりも10倍以上の速度といえるでしょう。

しかし、これはUQコミュニケーションズやauなどの各社が発表している最大の数字です。

そのため実際に、全国各地で測ったり、地上や地下など様々な場所や時間帯で測ったら数字は大きく変わります。

実際の速さ、実測値は各社が発表しているほどの数字ではないことだけ認識しましょう。

実測値が各社の発表する数字とは一致しないとはいえ、WiMAXの通信速度がLTEのそれよりも速いことは確実でしょう。

LTEは料金がかからずに付帯できる

WiMAXを契約する際に、LTEを付けるかどうか、利用者が選ぶことができます。

LTEを付帯したサービスは「ハイスピードエリアモード」(高速通信のWiMAX2+に、広いエリアを網羅するLTEを加えたモード)といいます。

WiMAXには「UQWiMAX公式ホームページ」「家電量販店」「プロバイダ」の3つの契約窓口がありますが、LTEのオプションに関してはどの窓口も同じ条件です。

以前は月額1,005円の料金がかかっていました。

けれども2017年から「3年契約」の場合のみ、オプション料金が無料でハイスピードエリアモードを利用できるようになりました。

4Gの回線も利用できれば、WiMAXのエリア外でも通信ができ、更には地下や地下鉄、ビルの中でも通信が安定しています。

そして2年目と3年目で月額の料金が変わらないため、利用者にとっては4Gを使わない理由がなく、LTEのオプションはどんどん普及しました。

しかし実はLTEをつけることには「通信制限」という大きなデメリットがあったのです。

通信制限というデメリット

LTEは月に7GBまで

デメリットをみるまえに、確認しておきたいのがプランです。

WiMAXは契約窓口に関わらず、プランが2種類あります。

1つ目は
月の通信量が7GBまでのもの、2つ目は通信量が無制限のものです。

LTEの通信量は月に最大7GBまでです。

これは7GBや無制限などのプランに関わずの上限です。

この上限が多いか少ないかは人によって異なるでしょう。

ではLTEの難点は月に最大7GBという限られた通信量なのでしょうか。

実は、7GBという通信量の上限は、WiMAXの通信量の上限にも適用されるのです。

詳しく説明していきましょう。

両方を合わせて7GBまで

制限のないプランにLTEをつける際、多くの人が勘違いをします。

WiMAXとLTEの回線が異なるため、LTEで7GB使ってもその後LTEのみ速度制限がかかるだけだと考えるのです。

しかし実は、制限の条件には「WiMAXとLTEの両者の合計通信量が7GBに達したとき」というものがあるのです。

要はLTEで2GBまでしか使っていなくても、WiMAXで5GB使った場合は速度制限の対象となります。

更には、この速度制限はWiMAX回線も対象となります。

通信量に制限のないのプランは、WiMAXの回線を使い続けたときのみ無制限となるのです。

少しでも4Gの回線を使えば、WiMAXのプラン関係なく、7GBが上限となります。

初めから7GBを上限に契約したライトユーザーには、LTEの難点は問題ではないのです。

しかし実際は、利用者の多くが、無制限のプランを選択します。

無制限のプランを利用する人にとって、上の注意事項は必ず把握しておかなければなりません。

通信制限の条件「WiMAXとLTEを合わせて7GB」を知らなければ、無制限のプランを選んだはずなのにすぐに制限がかかると誤解を生みます。

この点は、今回の記事でも最も大切な部分となります。

契約窓口やプロバイダに関わらない、いわば共通のルールとなるため、契約する前には必ず知っておきましょう。

速度制限がかかるとどうなるのか

速度制限がかかると、128kbpsという低速でしかネットを使えなくなります。

このスピードは動画はおろか、webページを読み込むのも非常に遅いです。

実質的にできるのは、メールやLINEで文章のメッセージを送ることのみ

この速度できることは、ほぼないといっても過言ではありません。

家や外出先で動画を観るのか、または外で仕事のために使うのか。

いずれにせよ、速度制限がかかれば何もできないため、極力回避できるように努めましょう。

格安SIMのように、料金さえ支払えば制限なんて関係ないのでは、という意見もあります。

WiMAXも同じように関係ないのでしょうか。

制限への対処方はあるのか

では実際に制限がかかってしまった場合、解除する方法はあるのでしょうか。

格安SIMの場合は、別途お金を払うことで制限を簡単に解除できます。

ところが現時点ではWiMAXで通信制限がかかった場合は、翌月まで待つ以外ありません。

つまり対処方法はないのです。

ちなみに先ほど紹介した、通信量が無制限のプランでも実は制限がかかるため注意が必要です。

3日で10GB利用すると、翌日の18時~2時までの間、速度制限がかかります。

仕事や学校から帰ってきて動画を観て楽しもうと思ったら通信制限がかかり、楽しめないということになるのです。

WiMAXでの通信制限はLTEにもかかります。

家や外出先で動画を観たいという目的の場合は、最悪我慢することで乗り切れるでしょう。

ところが仕事で必要な場合、この制限はビジネスにおいて致命傷になりかねません。

くれぐれも通信速度が遅くならないよう、通信制限には気をつけましょう。

どんな人にLTEがおすすめなのか

通信する範囲が増える、地下鉄やビルでも通信が安定するという大きなメリットがあるLTE。

一方で無制限のプランを選んでも、一度LTEを使えば途端に、7GBまでしか使えないという見逃せない難点もあります。

ではLTEは実際にどんな人におすすめなのでしょうか。

  • そもそも動画をあまり観ないライトユーザー
  • 自宅に固定回線やWi-Fi、ホームルーターのあるユーザー

これらの人にオプションはおすすめです。

基本的には、動画の視聴が最も通信量を必要とします。

特に高画質の動画や長時間の動画がそうです。

動画の画質も大きく影響しますが、7GBでは動画の視聴時間は長くて12時間、短いと4時間といわれています。

そのため動画をよく観る人は、7GBだとすぐに通信量が尽きるのです。

しかし動画を外で観ない、ネットサーフィンなどが主な利用用途の人には7GBは十分です。

そのためライトユーザーにとっては、LTEは外出先の、WiMAXのエリア外でもネット使えるありがたいオプションとなります。

また家に固定回線やホームルーターがある人は、外で動画を観ず家で動画を視聴すれば問題ありません。

LTEがどんな人におすすめなのかを紹介しました。

ただし上に書いたおすすめの人以外も、3年契約にする場合は、とりあえずLTEを付けましょう。

料金がかかることなく付けることができますし、万が一外でWiMAXの電波が入らないときにも対応することができます。

利用したときには、残りの通信量を気にしながら使っていきましょう。

両方を合わせて7GBまでと知っていれば、動画を控えたりなど、制限がかからない使い方をすることができます。

Try WiMAXを利用する

TryWiMAXのサービス画像画像引用元:https://www.uqwimax.jp/wimax/beginner/trywimax/

3年契約は考えておらず2年契約にしたい方は、LTEを付けるか迷います。月額1,005円の料金がかかるため、2年間払い続ければその額は小さくありません。

LTEを利用するか迷う方は、まずTry WiMAXを利用しましょう。

Try WiMAXは15日間無料でモバイルルーターやホームルーターを試すことのできるサービスです。

実際にモバイルルーターを借りて、自分が普段行く外出先で使ってみると、LTEオプションが必要なのかどうかわかります。

外出先でルーターを使ってみて、WiMAXの電波が入るのか、通信が安定して途切れないかを確認します。

貸出期間は限られていますが、15日間あれば、自分が外出先で使う場所は回れるでしょう。

ぜひ無料のTry WiMAXを利用して、オプションが自分にいるのかを実際に試してみましょう。

ちなみに送料がかかることもなく、返却するときも特別な梱包は必要ありません。

また着払いでの返却になるため、気軽に利用できます。

申し込みはUQや各プロバイダのホームページからできます。

まとめ

今回はWiMAXとau 4G LTEの違い、そしてLTEのメリットとデメリットを解説しました。

重要なことは、双方の良い点と悪い点をしっかりと認識しておくことです。

そして、どのような使い方をしたら、通信制限がかかるのかを、改めて認識しておきましょう。

LTEを使わなければ通信量は無制限ですし、使ったとしても7GBまでということを認識した使い方をすれば問題はありません。

通信モードはルーターの設定画面から簡単に切り替えることが可能です。

またBroad WiMAX、GMOとくとくBB、BIGLOBEWiMAX2+、niftyなどプロバイダ関係なく、LTEのオプションはあります。

モバイルルーターを選ぶうえで、WiMAXは必ず選択肢になることでしょう。

他の回線もオプションで付けると利便性は大きく高まりますが、一方で難点もあります。

そういったことを認識しながら、実際に借りてみたり、比較検討をして、最善のプランを選びましょう。

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