ここ数年、話題になっているのがWi-Fiのホームルーター。
今までは、インターネット環境を自宅に用意するとなると、固定回線のプロバイダで契約をして、工事をしてと非常に手間も時間もかかりました。
しかし、Wi-Fiのホームルーターの登場でその手間は一気になくなります。
今回はそのホームルーターの中でも、値段や通信速度でも評判の良いWiMAXのホームルーターを紹介します。
WiMAX「HOME 01」と他の会社のホームルーターとの比較もあるので、ホームルーター選びに迷っている方は、ぜひご覧ください。
ホームルーターは固定回線よりも使い勝手が良い
突然ですが、ホームルーターは固定回線よりも使い勝手が良いと言えます。
なぜなら、工事のある固定回線に比べたら、SIMカードを入れてコンセントを指し電源を入れるだけのホームルーターの方が使い勝手が良いからです。
では固定回線と比べたホームルーターのおすすめポイントを紹介していきます。
ホームルーターが固定回線よりもおすすめな理由
ホームルーターが固定回線よりもおすすめな理由は主に3つあります。
- 契約後にすぐに使える。
- 工事費用がかからない。
- 利用料金が安い。
1つ目の「契約後にすぐに使える」は冒頭に説明した通りです。ホームルーターは回線の工事がないため、契約後ルーターが到着すればすぐに使えます。
店頭で買う場合は、その日から使えるようになります。
また工事のときに知らない人を自宅に入れることに抵抗を感じる人もいると思います。そういった不安もないのが、ホームルーターの良さです。
2つ目の「工事費用がかからない」これも文字通りの意味です。
固定回線の場合、電柱から回線を引いたり、自宅にある回線を使ったりなど、設置には工事が必要です。そのため初期費用が高くなりますが、ホームルーターはそもそも工事の必要がないのです。
3つ目の「利用料金が安い」。
プランにもよりますが、ホームルーターは固定回線より月額料金が1000~2000円前後安いです。
以上、ホームルーターのおすすめ理由を挙げていきました。ここまで聞くとWiMAXのホームルーターが圧倒的におすすめに聞こえますよね。
しかし、ホームルーターが全ての面で固定回線を上回っているわけではありません。通信の安定性や通信速度では固定回線の方が上といわれています。
ただ、最近では固定回線に迫る通信速度を出すホームルーターもありますので、続いて見てみましょう。
WiMAXには2種類のホームルーターがある
au系列のUQコミュニケーションズが提供するWiMAX。
WiMAXのホームルーターは通信速度や電波の強さにも定評があり、価格も好評です。
そんなWiMAXのホームルーターには「HOME 01」と「Speed Wi-Fi HOME L02(以下:L02)」の2種類があります。
それぞれメリットがあり、どんな人におすすめなのか違います。
まずはWiMAX「HOME 01」のスペック、それにどんな人におすすめなのか見ていきましょう。
WiMAX「HOME 01」と「L02」のスペック比較
HOME01とL02比較表
HOME 01 | L02 | |
---|---|---|
製品画像 | ||
製造会社 | NECプラットフォームズ | HUAWEI |
下り通信速度(最速) | 440Mbps | 1,000Mbps(1Gbps) |
上り通信速度(最速) | 75Mbps | 75Mbps |
LTE・WiMAX2+に対応しているか | 対応 | 対応 |
同時Wi-Fi接続台数 | 22台 | 40台 |
下り通信速度や同時Wi-Fi接続台数では、WiMAX「L02」が「HOME 01」よりもだいぶ上回っていると言えるでしょう。
ちなみに下り通信速度とは、WiMAX「HOME01」や「L02」からの電波を自身のパソコンやスマートフォンで「受信」する速度のことです。
つまり下り通信速度が速いということは、時間の長い動画や高画質の動画も速く読み込めるということです。
また、同時にWi-Fi接続できる台数も倍近くWiMAX「HOME01」より「L02」の方が多いです。
プランやプロバイダが同じとき、この2つのルーターは同じ料金で利用することができます。
それなら誰もがHOME01ではなくL02を購入するのではと思われますが、実はHOME 01は「通信の安定性」においてL02を上回っています。
電波や通信の安定性を含めた、WiMAX「HOME 01」を使うメリットやどんな人におすすめかを紹介します。
WiMAX「HOME 01」のおすすめ情報
WiMAX「HOME 01」は、L02よりも通信が安定しています。
それはHOME 01には「WiMAXハイパワー」という基地局のアンテナからの電波の出力を上げる機能があります。
Wi-Fiのルーターはそれ自体が電波を発信しているわけではありません。
基地局アンテナからの電波をWiMAX「HOME01」が受信し、それをパソコンやタブレットにつないでいるのです。
「WiMAXハイパワー」は基地局とルーターとの電波のやり取りを強める機能です。
この機能があるため、HOME 01はL02よりも通信が安定していると言えます。
以上からWiMAX「HOME 01」は下記の人におすすめします。
- モバイルルーターや今までホームルーターを使ったことがあり、通信速度に不満を感じたことがない人。
- ビルが立ち並ぶ場所や河川敷の近くなど電波の入りにくい場所に住んでいる人。
WiMAX「L02」のおすすめ情報
WiMAX「L02」は、HOME 01よりも電波を受信するスピードやWi-Fi接続台数が多いことが魅力です。
特に、L02の最大速度である1000Mbpsの速度は、HOME01を超えてホームルーターで唯一のものです。
この通信速度は固定回線にも匹敵するレベルです。
4Kや8Kの美しい動画もどんどん増えていくなかで、動画を待ち時間なく楽しめるという、とても大きなメリットがあります。
しかし1000Mbpsは最大のスピードであり、現在は<東京都、埼玉県、愛知県、大阪府>の一部エリアでしか対応していません。
ただし、最大のスピードがでなくても、通信速度は他のホームルーターに比べると非常に速いことに変わりありません。
また同時に40台もWi-Fiに接続できることも魅力です。
企業でも小さい事業所などであれば、法人用の固定回線を利用しなくとも、L02一つで十分となります。
ホームルーターは無線LANであるため、配線や設置場所を気にしなくても良いのが利点です。
以上からWiMAX「L02」は下記の人におすすめします。
- 4Kや8Kの高画質動画や時間の長い動画をよく観る人。
- Wi-Fiを大人数で使う、または接続する機器を多く持つ人。
WiMAX「HOME 01」と「SoftBank Air」の比較
WiMAX「HOME01」と「L02」のホームルーター2種類の違いは分かりましたが、他社のホームルーターとはどう違うのでしょうか。
WiMAX「HOME01」や「L02」と並ぶ、ホームルーターのもう一つの代表格である「SoftBank Air」を比較しましょう。
WiMAX「HOME 01」 | 「SoftBank Air」 | |
---|---|---|
通信速度 |
|
|
通信回線 | WiMAX+au LTE回線 | ソフトバンク LTE回線 |
同時Wi-Fi接続台数 | 22台 | 64台 |
データ利用量 | 実質無制限(100GB以上) | 無制限 |
端末受け取り | 即日(店舗での契約時) | 平均1~2週間 |
月額利用料金 | 3880円(税別) | 4880円(税別) |
通信速度や同時Wi-Fi接続台数では、WiMAX「HOME01」より「Softbank Air」に軍配が上がります。
ちなみに、SoftBank Airの下りの最大通信速度962Mbpsは一部地域のみで、他の地域では481Mbpsとなります。
月額利用料金では、WiMAXの「HOME 01」の方が1000円ほどお得です(端末代や各種キャンペーンは除く)。
この表を見る限り、個人宅で使うのであれば通信も安定しているWiMAX「HOME01」がおすすめです。
同時に大人数が使う場合には、WiMAX「HOME01」よりもSoftBank Airの方が良いでしょう。
WiMAX「HOME 01」の契約窓口選びから契約までの流れ
ではWiMAX「HOME01」のホームルーターの利用を決めたら、次に契約手続きをする必要があります。
一度でもホームルーターやモバイルルーターのプランを調べたことのある人ならご存知かもしれませんが、契約窓口やプランたくさんあります。
ここでは、契約までの流れをわかりやすく紹介していきます。
まずは契約窓口を選ぶ
契約窓口は主に3つです。
- UQWiMAX公式ホームページ
- 家電量販店
- プロバイダ(販売代理店)
ここで知っておくべきことは、どこと契約しても利用する通信サービスは変わらないことです。
UQWiMAX公式で契約したからと、通信速度か速くなることはないのです。
では何が変わるのかと言うと、一番は「利用料金」です。
そして利用料金が一番安い契約窓口がプロバイダです。
プロバイダを選ぶ
特にプロバイダは独自のキャッシュバックなども行っているため、UQWiMAX公式ホームぺージや家電量販店で契約するよりも間違いなく安いです。
その一方で、キャッシュバックはプロバイダごとにあるため、どこのプロバイダが最も安いのかわかりにくいことがあります。
そこで実質料金で比べることをおすすめします。
実質料金 = 初月費用 + その他初期費用 + 月額料金×35(契約年数) – キャッシュバック-その他割引
このように計算すると、実質どこのプロバイダが一番安いのかがわかります。
記事執筆の2019年11月時点で、実質費用が最も安いといわれているプロバイダはGMOです。
WiMAX「HOME01」を申し込む際に確認しておくこと
プロバイダを決めれば、基本的に通信量が無制限の「ギガ放題」プランに申し込みましょう。
7GBの「通常プラン」もありますが、7GBの場合、動画を観ることのできる時間は極端に限られてきます。
動画を観ない方なら7GBでも大丈夫です。
「ギガ放題」を選んだとき、確認しておくべきことが3つあります。
- 通信量は無制限ではあるが、3日で10GBを超えると一時的に通信制限がかかる。
- LTE(ハイスピードプラスエリアモード)は月間7GBまで。
- キャッシュバックの受け取り方法を必ず確認する。
3日で10GBを超えた場合、超えた翌日の18時から深夜2時までの間、通信制限がかかります。
LTE(ハイスピードプラスエリアモード)は月間7GBまでしか利用できず、それ以降は速度制限がかかります。
電波が弱いところなど、やむを得ない場合に使いましょう。
最後に、絶対に確認しておくべき点は、キャッシュバックの受け取り方です。
契約から少し時間が経ってから受け取るものが多いです。
そのため、受け取りに必要な手続きを忘れていたりなど、苦労してプロバイダを選んだ甲斐もなくなります。
受け取り方法も各プロバイダによって違うため、契約しておいたときに必ずメモをして、目につく場所に置いておくことがおすすめです。
困ったときは問い合わせれば解決します。
まとめ
固定回線より使い勝手がよく、お得に利用できるホームルーター。
その中でもWiMAXのHOME 01は安定性が高い、L02は電波が強く通信速度が速いなど各ルーターにメリットがあります。
現在は、ホームルーターを15日間無料で貸出するサービスもあります。
実際に自宅に電波が届くのか、そして通信速度はどれくらいなのかを確認することができるのです。
ホームルーターも2年または3年の契約が主流で大きな買い物になるため、ぜひこのサービスを利用して後悔のないホームルーター選びをしましょう。
ホームルーターについては以下のページでも総合的に詳しく紹介しているので、ぜひご覧になってみてください!