モバイルWiFiルーターは、移動中や外出先でも自由にWiFiを使いたい方にとって欠かせないアイテムです。
各キャリアから様々な機種が登場しており、中でも高い人気を集めているのがWiMAX。
WiMAXは「WiMAX2+」の回線を使ってWiFi環境を構築していますが、仕組みなど詳しいことはよく分からないという方も多いのではないでしょうか。
ここでは、WiMAX2+がどのようなサービスなのか、その特徴や利用料金などを解説しています。
お得に利用できるおすすめのプロバイダも紹介しているので、WiMAXの契約をお考えの方はぜひ参考にしてみてくださいね。
WiMAX2+とは?特徴と旧回線との違い
WiMAX2+は無線通信技術の規格の1つで、3G回線やLTE回線などと同じ分類になります。
配線工事を必要とせず、簡単な設定のみでWiFi接続を利用することができます。
日本では、UQコミュニケーションズがWiMAX2+のサービスを提供。
現在は「UQ WiMAX」をはじめ、多くのプロバイダがWiMAXの契約に対応しています。
まずはWiMAX2+回線の特徴と、旧回線となるWiMAXとの違いについて詳しく見ていきましょう。
WiMAX2+サービスの特徴
WiMAX2+回線には以下のような特徴があります。
- 通信速度が速く快適に利用できる
- 月額の利用料金が安い
- 複数の端末を接続できる
通信速度が速く快適に利用できる
WiMAX2+の最新機種では下りの最大通信速度が約1.2Gbpsとなっており、これは固定回線のスピードに匹敵します。
au 4G LTE回線の利用や有線接続の場合などいくつか条件はあるものの、1Gbps以上の速度が出せるモバイルWiFiルーターはWiMAX2+のみ。
WiMAXと並んで人気の高いソフトバンク系の「Pocket WiFi」は下り最大が612Mbpsなので、その差は一目瞭然ですよね。
オンラインゲームや動画視聴の際も止まることなくサクサク利用できるのがWiMAX2+の特徴です。
月額の利用料金が安い
WiMAX2+はサービス提供元であるUQコミュニケーションズ以外にも、多くのプロバイダから契約することができます。
プロバイダごとのキャンペーン内容によって細かい料金設定は異なりますが、平均すると3,000円~4,000円程度。
WiMAX2+では月々のデータ容量を無制限で利用できるプランもあり、月額3,000円程度でインターネットを使い放題できるのは魅力的です。
プロバイダごとの利用料金と契約プランについては後ほど詳しい紹介します。
複数の端末を接続できる
WiMAX2+のルーター1台に対して複数の端末を同時に接続することが可能です。
スマホやパソコンはもちろん、タブレット端末やゲーム機などもWiMAX2+があれば快適に利用できるでしょう。
ただし、WiMAX2+は屋内や地下など障害物の多いエリアでは電波が届きにくいというデメリットもあります。
最新機種では接続性の問題も改善されていますが、旧機種を利用する場合はレンタルなどで試してから契約することをおすすめします。
WiMAX(旧回線)との違い
WiMAXとWiMAX2+の大きな違いは通信速度にあります。
もともと「WiMAX」としてサービスが提供されていましたが、2015年から新たに「WiMAX2+」のサービスが開始されました。
つまり、WiMAX2+はWiMAXの進化版ということになります。
今から契約する場合は必ずWiMAX2+となるので、WEBサイトなどにWiMAXと記載されている場合でもWiMAX2+を意味していると理解しましょう。
WiMAXとWiMAX2+の通信速度の違いは以下の通りです。
WiMAX | WiMAX2+ | |
---|---|---|
最大通信速度(下り) | 13.3Mbps | 1.2Gbps |
最大通信速度(上り) | 15.4Mbps | 75Mbps |
速度制限 | なし | 3日で10GB(無制限の場合) |
このように、旧WiMAX回線とWiMAX2+回線を比較すると、通信速度が大幅に向上していることが分かります。
以前WiMAXを利用して物足りないと感じた方も、WiMAX2+なら快適に利用できるでしょう。
WiMAX2+のプランと利用料金
WiMAX2+では契約するプランによって月額料金が異なります。
続いて、WiMAX2+に用意されているプランの種類と詳細、またプロバイダ別の利用料金を紹介していきます。
プランは「ギガ放題プラン」と「通常プラン」の2種類
WiMAX2+の契約プランは、月々のデータ容量を無制限で利用できる「ギガ放題プラン」と、月7GBまで利用できる「通常プラン」の大きく2種類。
それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。
ギガ放題プラン
ギガ放題プランはその名の通り、月々のデータ使用量に制限のない使い放題プランとなっています。
スマホの速度制限が不安な方や、外でも大量のデータ通信を行う方におすすめです。
高速通信を無制限で利用できるため、自宅の固定回線の代わりにWiMAX2+を使うのも1つかもしれません。
ただし、直近の3日間で10GBを超える通信を行った場合、翌日の18時~翌々日の2時頃まで一時的に速度制限がかかります。
またau 4G LTE回線を併用した場合、月に7GBを超えると月末まで制限がかかるため注意が必要。
上限を超えないよう自動で回線を切り替える機能も利用できるため、必ず設定しておくようにしましょう。
通常プラン
通常プランでは月々のデータ使用量が7GBまでと決められています。
通信量が制限されているため月額料金はギガ放題プランよりも安いです。
固定回線があり自宅ではモバイルWiFiルーターを使わない方や、メールやSNSなど最低限の利用で良い方はこちらがおすすめ。
とは言えWiMAX2+を利用している方のほとんどはギガ放題プランを選択しているので、どちらか迷う場合はギガ放題プランが良いでしょう。
利用料金はプロバイダによって異なる
WiMAX2+のサービス提供元であるUQコミュニケーションズの月額料金は以下の通り。
ギガ放題プラン | 通常プラン | |
---|---|---|
月額料金 | 4,380円/月 | 3,696円/月 |
LTE回線オプション | 1,005円/月 (3年プランなら無料) |
1,005円/月 (3年以上のプランなら無料) |
UQコミュニケーションズはキャッシュバックなどがなく、各プロバイダと比較して料金は高め。
お得に申し込みたい場合は、UQコミュニケーションズではなくプロバイダを経由するのがおすすめです。
WiMAX2+の最新機種「W06」を3年間のギガ放題プランで契約した場合、主要プロバイダの平均月額料金は以下のようになります。
プロバイダ | 初期3年間の平均月額料金 | キャンペーン適用後の平均月額料金 |
---|---|---|
JPWiMAX | 3,725円 | 3,447円 |
GMOとくとくBB | 4,180円 | 3,656円 |
Broad WiMAX | 4,310円 | 3,449円 |
So-net | 4,129円 | 4,129円 |
hi-ho WiMAX | 4,110円 | 4,110円 |
カシモWiMAX | 3,769円 | 3,769円 |
UQコミュニケーションズのギガ放題プランが月額4,380円なので、プロバイダを経由した方が安くなることが分かります。
プロバイダは店舗を持たないことで人件費を抑えており、このような価格設定が実現できているのです。
WiMAX2+に対応している端末
WiMAX2+のサービスが始まったのは2015年からなので、それ以前に販売された機種はWiMAX2+に対応していません。
旧WiMAX回線はすでにサービス提供が終了しており、中古などで古い端末を手に入れても利用できないので注意しましょう。
ここからは現在販売されている主なWiMAX端末をご紹介。
WiMAXはモバイルWiFiルーターだけでなくホームルーターも取り扱いがあるので、自宅用のルーターを契約したい方にもおすすめです。
モバイルWiFiルーター
WiMAX2+に対応しているモバイルWiFiルーター端末とそのスペックは以下の通りです。
W06 | WX05 | W05 | WX04 | W04 | |
---|---|---|---|---|---|
発売年月 | 2019年1月 | 2018年11月 | 2018年1月 | 2017年11月 | 2017年2月 |
最大通信速度(下り) | 558Mbps (LTE利用時:867Mbps/有線:1,237Mbps) |
440Mbps | 558Mbps (LTE利用時:708Mbps) |
440Mbps | 558Mbps (LTE利用時:708Mbps) |
最大通信速度(上り) | 75Mbps | 30Mbps | 75Mbps | 30Mbps | 30Mbps |
対応通信回線 | WiMAX2+/au 4G LTE | WiMAX2+/au 4G LTE | WiMAX2+/au 4G LTE | WiMAX2+/au 4G LTE | WiMAX2+/au 4G LTE |
通信時間 (ハイパフォーマンスモード) |
9時間 | 10.5時間 | 6.5時間 | 10.5時間 | 6.5時間 |
通信時間 (エコモード) |
11.5時間 | 11.5時間 | 11.5時間 | 9時間 | 11.5時間 |
連続待受時間 | 800時間 | 700時間 | 850時間 | 700時間 | 850時間 |
通信時間では「WX05」が優れていますが、下り通信速度は最新機種の「W06」が圧倒的。
機能性も大幅に向上しているので、これからWiMAXを契約する場合は最新機種の「W06」を選ぶのがおすすめです。
ホームルーター
続いて、WiMAX2+に対応しているホームルーター端末とそのスペックは以下の通りです。
Speed WiFi HOME L02 | HOME 01 | |
---|---|---|
発売年月 | 2019年1月 | 2018年12月 |
最大通信速度(下り) | 867Mbps(有線:1,000Mbps) | 440Mbps |
最大通信速度(上り) | 75Mbps | 75Mbps |
対応通信回線 | WiMAX2+/au 4G LTE | WiMAX2+/au 4G LTE |
同時WiFi接続台数 | 42台(LANポート:2台/2.4GHz:20台/5.0GHz:20台) | 22台(LANポート:2台、2.4GHz:10台、5GHz:10台) |
持ち運び用ではなく、固定回線の代わりとして自宅などに設置したい場合はホームルーターもおすすめ。
最新機種の「Speed WiFi HOME L02」の下り最大通信速度は1Gbpsとなっており、オンラインゲームや動画視聴も快適に利用できます。
契約前に確認するべきポイント
WiMAXを契約する際には、以下の3つのポイントに注意が必要です。
- 通信エリア
- オプション契約
- 解約するタイミング
それぞれ詳しく見ていきましょう。
通信エリア
WiMAX2+の通信エリアは徐々に拡大していますが、まだ日本全国で使えるわけではありません。
山間部や地方など、エリアによっては利用できない場合があるので注意しましょう。
WiMAX2+の対応エリアかどうかについては、UQコミュニケーションズのWEBサイトから確認することができます。
サービスエリア検索:https://www.uqwimax.jp/wimax/area/
また屋内や地下など障害物の多いエリアでは接続が不安定になりやすいです。
ルーターの利用を考えている場所とWiMAX2+の相性が悪い可能性もあるので、無料貸し出しなどを活用して使用感を試しておくと良いでしょう。
オプション契約
WiMAX2+にはオプション契約として「ハイスピードプラスエリアモード」という機能があります。
これはWiMAX2+の電波が入りにくい場合に、自動でau 4G LTE回線に切り替わるというものです。
ハイスピードプラスエリアモードを利用することで、WiMAX2+が圏外の場所でもauの対応エリアであれば同じように高速通信を利用できます。
ただし、ハイスピードプラスエリアモードを使った場合、ギガ放題プランであっても月7GBまでの制限がかかるため注意が必要。
またハイスピードプラスエリアモードのオプション契約には月1,000円程度の料金がかかります。
3年以上の契約で無料になるなど割引を行っているプロバイダもあるので、契約の際はLTEオプションが割引になるかどうかもチェックしてみましょう。
解約するタイミング
WiMAX2+は2年~4年の契約期間が設定されており、途中で契約を解除した場合は違約金が発生します。
例えば2年契約の場合、25か月目以外のタイミングで解約すると違約金が必要です。
25か月目を逃すと次は49か月目まで無料にならないので、乗り換えなどを検討している方はタイミングに注意しましょう。
中には乗り換えにかかる違約金を負担してくれるプロバイダもあるため、どうしてもタイミングが合わない場合はそちらの利用もおすすめ。
また短期間の利用と分かっている場合はレンタルサービスなどを利用するのも1つの方法です。
プロバイダからの申し込みがお得!選び方とおすすめプロバイダ
最後に、WiMAX2+を契約する際に重要なポイントとなるプロバイダの選び方について解説していきます。
おすすめプロバイダの紹介もまとめているので、どこで契約しようか悩んでいる方は参考にしてみてくださいね。
プロバイダの選び方
現在WiMAX2+の対応ルーターを取り扱うプロバイダは20社以上あります。
しかし、プロバイダによって端末の性能や通信速度に違いが出るのかというと、全く変わりません。
プロバイダはあくまで代理店であり、いずれもUQコミュニケーションズの回線サービスを利用しているからです。
つまり、プロバイダを比較するポイントはWiMAX2+の性能ではなく、月々の利用料金の部分になります。
ルーターを利用する際は、以下のような料金が発生します。
- 契約時の初期費用
- 月額利用料金
- 機種代金
各プロバイダでは、初期費用無料や月額料金の割引など独自の割引やキャッシュバックのキャンペーンを展開。
キャンペーン内容によって最終的な費用総額が大きく変わるため、よりお得なプロバイダを見極めることが重要です。
おすすめプロバイダ【JPWiMAX】
画像引用元:https://jpwimax.jp/
JPWiMAXでは「キャッシュバック」と「月額料金の割引」の2つの特典が受けられます。
キャッシュバックの金額は10,000円と高額で、最短即日中に受け取ることができるのがメリット。
期間限定ではなく、手続きも簡単なので誰でも確実にキャッシュバックが得られると評判です。
またJPWiMAXでは契約から3年間にわたり、以下の通り月額料金が割引されます。(通常4,880円)
最初の3ヶ月 | 月額2,800円 |
---|---|
24ヶ月目まで | 月額3,500円 |
25ヶ月目以降 | 月額4,100円 |
割引後の3年間の月額料金を平均すると3,447円となり、UQコミュニケーションズで契約するより1,000円近くお得になります。
3年プランであればハイスピードプラスエリアモードの契約も無料なので、JPWiMAXはおすすめのプロバイダと言えるでしょう。
まとめ
- WiMAX2+はUQコミュニケーションズが提供するWiFiルーターサービスのこと
- 下り最大1.2Gbpsの高速通信が可能で、月額料金が安いなどのメリットがある
- 高額キャッシュバックと月額料金割引が受けられるJPWiMAXがおすすめ
現在は様々なWiFiルーターが登場していますが、WiMAX2+は最もおすすめのサービスの1つです。
契約を検討している方は、ぜひWiMAX2+を検討してみてくださいね。