WiMAXのハイスピードプラスエリアとは?料金や速度制限など徹底調査
WiMAXのハイスピードプラスエリアとは?料金や速度制限など徹底調査

ワイマックス4G/LTEモード

最新のWiMAXの端末では、デフォルトのハイスピードモードの他にハイスピードプラスエリアモードと呼ばれるモードが使えます。

au 4G LTE回線も使って通信できるハイスピードプラスエリアモードは、ハイスピードモードと違い、

  • 通信速度が速い
  • 通信エリアが広い
  • 繋がりやすい

とメリット盛り沢山の便利なモードです。

ただし、WiMAXの契約内容や使い方によっては、ハイスピードプラスエリアモード利用時に、

  • オプション料金が発生する
  • データ通信量が月間7GB超えると速度制限される

など、大きなデメリットが発生してしまうこともあります。

当ページでは、WiMAXのハイスピードプラスエリアモードを使うメリットから、料金や速度制限などのデメリット、更にそれらのデメリットを回避する方法などをまとめました。

最後まで読めば、ハイスピードプラスエリアモードを安心して上手に活用することができるようになりますよ。

目次

ハイスピードプラスエリアモードとは?どんなメリットがある?

超高速・広範囲接続のハイスピードプラスエリアモードとは?

デフォルトのハイスピードモードがWiMAX独自のWiMAX2+回線だけを利用するのに対して、ハイスピードプラスエリアモードは「WiMAX2+回線」と「auの4GLTE回線」という2つの回線を利用できます。

このau 4G LTE回線が使えることで、ハイスピードプラスエリアモードには次の3つのメリットがあります。

  • 通信速度が高速化!機種によっては下り最大1.2Gbpsを超えも
  • 通信可能エリアが広い
  • 地下鉄などでも繋がりやすくなる

それぞれのメリットについて詳しく解説していきます。

通信速度が高速化!最新機種なら下り最大1.2Gbpsを超えも

WiMAX2+と同時にau 4G LTE回線も使えるハイスピードプラスエリアモードは、デフォルトのハイスピードモードに比べて通信速度が速くなるという特徴があります。

例として、最新機種のW06のハイスピードモード時とハイスピードプラスエリアモード時の最大通信速度を比較してみました。

W06の通信速度
(WiFi時)
下り 上り
ハイスピードモード 最大558Mbps 最大30Mbps
ハイスピードエリアプラスモード 最大867Mbps 最大75Mbps

W06の場合、ハイスピードプラスエリアモード時の速度はハイスピードモード時の1.5倍以上になります。

更に、ハイスピードプラスエリアモード時にW06とパソコンと有線接続した時の下り最大速度は、約1.2Gbpsになります。

ハイスピードプラスエリアモードを利用することで、より高速な通信が可能になるわけですね。

通信可能エリアが広い

ハイスピードプラスエリアモードの2つ目のメリットは、通常モードよりも広い範囲で通信が可能である点です。

ハイスピードプラスエリアモードで使えるau 4G LTE回線はWiMAX2+回線よりも通信可能なエリアが広いという特徴があります。

このため、WiMAX2+回線しか使わないハイスピードモードが繋がらない場所でも、ハイスピードプラスエリアモードなら繋がることが多いです。

例えば、下の画像は「WiMAX2+回線」と「au 4G LTE回線」、それぞれの通信エリアです。

関東エリア

関東エリアの「WiMAX2+回線」と「au 4G LTE回線」比較

参照:https://www.uqwimax.jp/wimax/area/

関西エリア

関西エリアの「WiMAX2+回線」と「au 4G LTE回線」比較

参照:https://www.uqwimax.jp/wimax/area/

九州エリア

九州エリアの「WiMAX2+回線」と「au 4G LTE回線」比較

参照:https://www.uqwimax.jp/wimax/area/

地図上で色が濃いエリアがそれぞれの通信可能エリアになります。

関東エリアは分かりにくいかもしれませんが、関西・九州エリアを見てみると差が分かると思います。WiMAX2+回線の通信エリア(左)と比較すると、au 4G LTE回線の繋がるエリア(右)が広くなっていますね。

特に都市部から離れた山間部などでは、WiMAX2+回線が圏外でもau 4G LTE回線なら圏内になっているところも多いです。

旅行や出張で普段行かない場所に出かけた時は、ハイスピードプラスエリアモードが役に立つ場面も多いでしょう。

地下鉄などでも繋がりやすくなる

ハイスピードプラスエリアモードの3つ目のメリットは、地下鉄などWiMAX2+の電波が届きにくい場所でも繋がりやすい点です。

WiMAX2+の電波は障害物に弱いため、地下鉄や建物の奥まった場所には届きにくいという弱点があります。

そのため、地下鉄で移動中などの際は、対象エリア内であってもハイスピードモード時に圏外になったり、度々接続が途切れたりすることがあります。

地下鉄の外に移動すれば問題ないのですが、地下鉄の電車内ですぐにWiFiが使えないと困るシーンもありますよね。

そんな時でも、ハイスピードプラスエリアモードに切り替えればネットに接続できる可能性が高いです。

ハイスピードプラスエリアモードで使うau 4G LTEの電波は比較的障害物にも強いため、地下鉄や建物内部でもネットに接続しやすいという特徴があります。

「さっきまで快適にWiMAXでネット接続できていたのに、場所を移動したら繋がりにくくなった」と感じたら、ハイスピードプラスエリアモードに切り替えれば快適に繋がることも多いです。

ここまで紹介した通り、ハイスピードプラスエリアモードには通信速度が速く、通信エリアが広く、地下鉄などのハイスピードモードが繋がりにくい場所でも接続できるというメリットがあります。

特に「今すぐこの場でネットを使いたいのに、WiMAXの電波が圏外になっている」といった時、ハイスピードプラスエリアモードが頼りになるでしょう。

デメリットは料金と速度制限に注意

ハイスピードプラスエリアモードは、デフォルトのハイスピードモードより高速かつ対象エリアが広い便利なモードです。

ただし、ハイスピードプラスエリアモードを使う際には、下記の4つのデメリットについて注意しましょう。

  • ハイスピードプラスエリアモード中に月間7GB超えると速度制限される
  • 速度制限されるとハイスピードモードも月末まで最大128Kbpsに
  • 古い機種では対応していないことも
  • 2年以下のプランは追加料金(月額1,005円)がかかる

上記の4つのデメリットは、使い方や契約プラン次第で回避することも可能です。

ハイスピードプラスエリアモードのメリットを最大限生かすためにも、どんなデメリットでどういう風にすれば回避可能なのか解説していきます。

ハイスピードプラスエリアモード中に月間7GB超えると速度制限される

ハイスピードプラスエリアモードの1つ目のデメリットは、月間7GBのデータ使用量の制限があるという点です。

具体的には、ハイスピードプラスエリアモードの月間データ使用量が7GBを超えると、月末まで最大128Kbpsの速度制限が課されます。

最大128Kbpsといえば、スマホで速度制限を受けた時と同じスピードです。

ここまで遅いと、動画や少し重いサイトを見るのにもかなりストレスがかかります。

快適にネットを使うためにも、できるだけハイスピードプラスエリアモードの通信制限にはかからないようにしたいところです。

なお、WiMAXには月間データ通信量が無制限のギガ放題プランもありますが、ギガ放題プラン契約時もハイスピードプラスエリアモード利用時の7GB上限はなくならないのでご注意ください。

月間データ通信量上限 ギガ放題プラン 7GBプラン
ハイスピードモード時 無制限 月間7GB
ハイスピードプラスエリアモード時 月間7GB 月間7GB

無制限プランで月間データ通信量が無制限になるのはハイスピードモード時だけです。

現在のところ、ハイスピードプラスエリアモードが使い放題になるプランはありません。

そのため、どんなプランを契約している時でも、ハイスピードプラスエリアモードは「ハイスピードモードが繋がらない」「今だけ高速な回線を使いたい」といったここぞという時だけ使うのがおすすめです。

ハイスピードプラスエリアモード利用中は通信量確認し、使い終わった後は忘れずにハイスピードモードに切り替えましょう。

速度制限されるとハイスピードモードも月末まで最大128Kbpsに

ハイスピードエリアプラスモードの速度制限でもう1つ注意したいのが、月の途中でハイスピードエリアプラスモードの速度制限が課されると、ハイスピードモードの方も道連れで通信速度が遅くなるという点です。

ハイスピードエリアプラスモードの速度制限が適用された後は、ハイスピードモードの通信速度も月末まで最大128Kbpsになります。

1度、ハイスピードプラスエリアモードの速度制限を受けると、月末まで速度制限解除されません。

快適にWiMAXを使うためには、ハイスピードプラスエリアモード時の月間データ通信量が7GB超えないように気をつけることが大切です。

ハイスピードプラスエリアモードの使いすぎ対策として、端末を選ぶ際に「自動切替機能」を搭載しているW06やWX05などの最近の機種を選ぶのがおすすめです。

自動切り替え機能とは、ハイスピードプラスエリアモード利用時に一定のデータ通信量になったら自動でハイスピードモードに自動で切り替える機能です。

「ハイスピードプラスエリアモードで1GB使ったら、ハイスピードモード切り替え」という使い方もできるので、何回かに分けてハイスピードプラスエリアモードを使いたい時も役に立ちます。

2年以下のプランは追加料金(月額1,005円)がかかる

特に申し込みする必要もなく、端末から通信モードを切り替えるだけで使えるハイスピードプラスエリアモードですが、実はWiMAXのオプションサービスという扱いです。

最低利用期間2年以下のプランを契約している場合、ハイスピードプラスエリアモードを月に1度でも利用すると、通常のWiMAX月額料金に加え、オプション料金の値段として月額1,005円が発生します。

端末の誤操作などで勝手にハイスピードプラスエリアモードに切り替わってしまった場合でも、オプション料金は請求されるのでご注意ください。

W06などの最新機種では、設定からハイスピードプラスエリアモードへのワンタッチ切り替えを禁止することもできるので、鞄やポケットに入れて持ち運ぶ時は、誤操作防止のために切り替え禁止設定にしておくのがおすすめです。

また、ハイスピードプラスエリアモードは、特定の条件を満たせば無料で使うこともできます。

ハイスピードプラスエリアモードを無料で使う方法

次のどちらかの条件を満たせば、ハイスピードプラスエリアモードを無料で使えるようになります。

  • auスマートバリューmineを適用する
  • WiMAXを最低利用期間3年以上で契約する

auスマートバリューmineは、WiMAXとauのスマホ両方を契約することで、auスマホの月額料金が毎月最大1,000円割引されるセット割サービスです。

更に、auスマートバリューmineが適用されれば、WiMAXのハイスピードプラスエリアモードの料金も無料になります。

auスマートバリューmineは、WiMAXとauスマホ契約後にauショップまたはauお客さまセンターから別途申し込みを行うことで適用できるので、利用したい方はWiMAX加入後に忘れずに申し込みましょう。

また、「スマホはau以外で契約している」という方は、最低利用期間3年以上のWiMAXプランを契約することで、ハイスピードプラスエリアモードを無料で使えます。

2019年11月現在、最低利用期間が3年以上のプランを提供している有名プロバイダとして、GMOとくとくBBやBroad WiMAXなどがあります。

一方、UQ WiMAXやBIGLOBEのように2年契約プランのみを提供しているプロバイダもあるので、契約前に最低利用期間とハイスピードプラスエリアモードの料金はしっかりチェックしましょう。

どういう場合にハイスピードプラスエリアモードの料金がかかるかについて、表にまとめました。

契約期間とスマートバリューmine有無 ハイスピードプラスエリアモード料金
2年契約
& auスマートバリューmine適用なし
1,005円 / 月
3年契約
& auスマートバリューmine適用なし
無料
auスマートバリューmine適用
(年数関係なく)
無料

ハイスピードプラスエリアモードの利用を考えている方は「auスマートバリューmineを適用する」か「最低利用期間3年以上のプランを契約する」かどちらかの条件を達成するようにしましょう。

古い機種では対応していないことも

WiMAXのWiFiルーターの中でも旧機種だと、ハイスピードプラスエリアモードに対応していないことがあります。

端末が対応していない場合、どんなプランを契約しようとハイスピードプラスエリアモードは使えません。

2019年11月時点で、ハイスピードプラスエリアモードが使えるWiMAXのポケットWiFiルーターおよびホームルーターは次の通りです。

ハイスピードプラスエリアモードが使えるWiFiルーター

WX04・WX05・W03・W04・W05・W06・HOME L01/L01s・HOME01・HOME L02

一方、ハイスピードプラスエリアモードに対応していないポケットWiFiルーターは次の通りです。

ハイスピードプラスエリアモードが使えないWiFiルーター

W01・W02・W03・WX01・WX02・WX03

UQ WiMAXやWiMAXプロバイダで購入できる端末は、最新機種W06やその一世代前の端末で、ハイスピードプラスエリアモード対応のものがほとんどですが、ネットフリマでは未対応の古い端末が販売されていることもあります。

ハイスピードプラスエリアモードを使う予定がある方がネットフリマなどで格安のWiMAX端末を購入する時は、事前にハイスピードプラスエリアモード対応機種か確認しましょう。

【まとめ】WiMAXハイスピードプラスエリアモードの上手な使い方

ここまで解説したWiMAXのハイスピードプラスエリアモードのメリット・デメリットを振り返ってみましょう。

ハイスピードプラスエリアモードのメリット

  • 通信速度が高速化!機種によっては下り最大1.2Gbpsを超えも
  • 通信可能エリアが広い
  • 地下鉄などでも繋がりやすくなる

ハイスピードプラスエリアモードのデメリット

  • ハイスピードプラスエリアモード中に月間7GB超えると速度制限される
  • 速度制限されるとハイスピードモードも月末まで最大128Kbpsに
  • 2年以下のプランは追加料金(月額1,005円)がかかる
  • 古い機種では対応していないことも

このメリット・デメリットを踏まえた上で、ハイスピードプラスエリアモードを上手に使うためのポイントを3つにまとめました。

  • 契約前にハイスピードプラスエリアが無料で使えるか確認する
  • ハイスピードモードが繋がりにくい場所など、ここぞという時に使う
  • 最新機種W06やWX05搭載の「自動切替機能」や「誤操作防止機能」で使いすぎを防ぐ

ハイスピードプラスエリアモードを使えば、デフォルトのハイスピードモードでは繋がりにくい場所や圏外エリアでもサクサクネットが使えるようになります。

契約するプランや使い方を気をつければ、メリットを十分に生かしつつ速度制限などの重いデメリットを回避することも可能です。

ぜひ、ハイスピードプラスエリアモードも使って、より高速かつ快適なネットライフをお楽しみください。

また、WiMAXの契約を考えていて、おすすめのプロバイダを知りたいという方は以下のページをご覧ください。

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