インターネット回線を契約するうえでセキュリティは大丈夫なのかが気になっている人は多いのではないでしょうか?
WiMAXはルーターとデバイス間の通信が暗号化されているので、セキュリティは著しく危険というわけではありません。
しかし、リスクは付きまとうので対策はしておきたいところです。
ここではWiMAXのセキュリティについて解説していきます。
プロバイダについては利用料金の安さにも特化しているかもポイントにしてご紹介するので、WiMAXを検討している人はぜひご覧ください。
WiMAXのセキュリティの仕組み
WiMAXは無線の回線なので、固定回線とは違って第三者に通信を傍受されやすくないかと不安に思われがちです。
しかし、WiMAXは回線とデバイスとの通信に暗号化による保護がなされているので、致命的なほど危険というわけではありません。
ルーターとデバイスの通信がWEP方式で保護されている
WiMAXではインターネットを利用するために必要なルーターとデバイス間のWiFi通信がWEP方式で暗号化されています。
WEP方式はWiFiに接続するときにパスワード入力による認証が必要な仕組みで、キーとなるパスワードを知っている人しかスマホやパソコンをルーターにつなげられないようにするものです。
不特定多数の人が自分のWiFiに接続していると簡単に自分の通信情報が傍受されてしまうので、WiMAX対応ルーターにはパスワードがわかる契約者のみが利用するための制限が設けられているわけです。
契約者だけが利用するために認証が必要
WiMAXのWiFiはWEP方式で暗号化がされているので、スマホやパソコンをルーターにつなぐにはデバイス側でパスワードを入力しなければいけません。
- デバイスの設定アプリを起動
- Wi-Fi関連のメニューを選択
- 表示されるネットワーク一覧から接続したいWiMAXルーターのSSIDを選択
- パスワードの入力
WiMAXのモバイルルーターでは端末に同封されているシールを見ればパスワードを確認できます。
端末のディスプレイでもパスワードの確認ができますが、WシリーズかWXシリーズのどちらを使うかでパスワードの確認方法が異なります。
Wシリーズでのパスワードの確認方法は以下の通りです。
- ホーム画面で「Wi-Fi接続設定」をタップ
- 「手動設定」をタップ
WXシリーズでは以下の手順でパスワードがわかります。
- ホーム画面で「情報」をタップ
- 「Wi-Fi情報」をタップ
- Wi-Fi情報の画面をスライドすてパスワードの欄を確認
WiMAXのホームルーターでは端末の底面にあるラベルを見ればパスワードがわかります。
画像引用元:https://www.necplatforms.co.jp/support/wimax/wh01/part.html#bottom
セキュリティが万全というわけではない
WiMAXのWiFiは暗号化されているといっても、セキュリティ対策が万全というわけではありません。
WiMAXのWiFiにも以下4つのリスクがあるからです。
- パスワードが解析されて通信を傍受される
- 暗号化されていないサイトで個人情報が盗まれる
- フィッシング詐欺に騙される
- 送信主が不明のメールの添付ファイルによるウイルス感染
上記のリスクはWiMAX以外の回線を契約してWiFiを使う場合でも伴うので、光回線を契約すると決めても注意しなければいけません。
パスワードを解析されて通信を傍受される
出荷状態からパスワードを変更していない状態だと、第三者にWiFiのパスワードを解析されて通信を傍受されるリスクが伴います。
出荷状態に設定しているパスワードはメーカー側の何かしらの規則性があり、この規則性を把握している人間にとっては容易にWiFiの暗号を解析ができます。
暗号化されていないサイトで個人情報が盗まれる危険も
ルーターとデバイスの通信が暗号化されていても、ルーターが行うインターネット通信が保護されていない場合は自分の情報が盗まれるリスクが生じます。
現在はあらゆるWebサイトがSSLによる暗号化を施して通信情報を傍受されないようにしています。
しかし、SSLによる暗号化がなされていないWebサイトも珍しくありません。
SSLでの暗号化がされてないWebサイトでクレジットカードや住所などの情報を入力すると、第三者に知られて悪用されてしまいます。
フィッシング詐欺に引っかかる可能性も
フィッシング詐欺を行っているサイトにも注意しなければいけません。
フィッシング詐欺とは消費者へ金融機関を装ったEメールを送信して「記載URLでの更新が必要」と誘導し、銀行口座やクレジットカードを盗む手口です。
有名ショッピングサイトの偽サイトを作り、クレジットカード情報を盗んで悪用する手法も存在しています。
フィッシング詐欺は現在のインターネットでは主流の犯罪で、対策協議会ができるほど問題視されています。
送信主不明のメールの添付ファイルからウイルス感染
送り主が不明のメールに添付されたファイルを開き、スマホやパソコンがウイルスに感染するパターンも起こり得るリスクです。
ウイルスに感染するとクレジットカードや個人情報が盗まれるだけでなく、スマホやパソコンが操作できない状態に陥る場合もあります。
やっておきたいおすすめの対策3選
先ほどご紹介したリスクを踏まえてると、WiMAXを利用するときは以下3つの対策もしておきたいところです。
- 定期的なパスワードの変更
- 常にルーターのファームウェアやデバイスのOSを最新バージョンにする
- セキュリティソフトを使う
パスワードの変更やファームウェアやOSの最新バージョン化は簡単に行えます。
セキュリティソフトやオプションの利用は費用がネックと思われがちですが、思っているほどお金はかかりません。
定期的なパスワード変更
先ほどご説明した通り、WiMAX対応ルーターのパスワードを出荷状態のままにすると第三者に解析されてしまいセキュリティが危うくなります。
そのため、定期的にパスワードは変更しておきましょう。
WiMAX対応ルーターのパスワードを変えておけば解析によるリスクを抑えられます。
ルーターのファームウェア・デバイスのOSを最新に
WiMAX対応端末のファームウェアやスマホやパソコンのOSを最新バージョンにしておくのもやっておきたい対策です。
無線LAN通信が保護されていても、ファームウェアとOSのバージョンが古いと、脆弱性を狙ってクレジットカードをはじめとした個人情報が盗まれてしまうリスクが伴うからです。
ファームウェアやOSの脆弱性もハッカーにとって格好の的になるため、メーカー側は常に発見された脆弱性を解消した最新バージョンを展開しています。
小まめにOSを最新バージョンにしておけばOSの脆弱性を狙ったハッキングを阻止できるので、習慣として身に付けておきましょう。
セキュリティソフトの活用
セキュリティソフトの利用もWiMAXを安全に利用するために検討しておきたい対策の一つです。
スマホやパソコンにセキュリティソフトを入れておけば、ウイルス感染だけでなく不正アクセスや詐欺サイトまでブロックできるので、活用すると安心してインターネット通信ができるようになります。
万が一、パスワードの変更やOSの最新バージョン化を怠ってもリスクをカットしてくれる可能性があるので、セキュリティソフトの導入はもっともおすすめの対策といえるでしょう。
セキュリティソフトを利用する際は高いコストが必要と思われがちですが、WiMAXなら契約プロバイダ次第でオプションサービスとして月額500円以下で利用できます。
セキュリティに特化したWiMAXのプロバイダ
WiMAX対応プロバイダのなかには、有料オプションとしてセキュリティソフトを利用できるところがあります。
UQ WiMAXではセキュリティソフトを月額500円で利用でき、ソフトもWEBROOTとカスペルスキー、マカフィーから選択できます。
niftyは月額500円、BIGLOBEは月額380円以上の料金を払えば3台の端末がセキュリティソフトを利用できます。
しかし、もっと安い料金でセキュリティソフトが利用できるプロバイダが存在しているのでチェックしてみましょう。
GMOとくとくBBはセキュリティオプションが12ヵ月無料
画像引用元:https://gmobb.jp/option/mcafee_security/?presco_sid=1096.275.60.0I9Db2M5h2292361
GMOとくとくBBでは月額500円で「インターネット安心セキュリティ」を3台のデバイスまで利用でき、さらに1年間は無料となっています。
利用できるセキュリティソフトは家電量販店で販売されているパソコンに導入されていることが多いマカフィーなので、安全性は抜群です。
GMOとくとくBBは利用料金が安いWiMAXのプロバイダとしても人気で、3万円以上のキャッシュバックか大幅な月額割引も受けられます。
So-netはカスペルスキーが12ヵ月間無料
画像引用元:https://www.so-net.ne.jp/option/security/kaspersky/?page=tab_about
月額500円で最大5台までのデバイスがセキュリティソフト「カスペルスキー」を利用できるうえに、最初の1年間は利用料が無料です。
カスペルスキーは第三者機関から評価されているセキュリティソフトなので、WiMAXでネットを利用するときの安全を充分に確保できる品質です。
1年間に月額割引も受けられますが、GMOとくとくBBと比べると利用料金が高いので、WiMAXを安い料金で使いたいのであればSo-netの優先順位は高くありません。
オプションパックがお得なBroadWiMAX
画像引用元:https://wimax-broad.jp/price/option.php
BroadWiMAXでは月額907円で以下3つのオプションを利用できます。
- PCプレミアムサポート
- Broadメール
- セキュリティソフト
利用できるセキュリティソフトはKINGSOFT Internet Security、世界1億人が利用していて第三者機関による性能テストから受賞を得ています。
ただ、電話サポートやメールアドレスが不要な人にとってはコストが高いだけなので、セキュリティソフトだけ使いたい人には向いていません。
ちなみに、JP WiMAXもJPサポートというサービス名でセキュリティソフトが込みのオプションパックを展開しています。
まとめ
WiMAXではルーターとデバイスの通信が暗号化されているので、著しくセキュリティが危険な回線ではありません。
ただ、WiMAX対応ルーターのパスワード変更やOSの最新化、セキュリティソフトの活用といった対策をしておかないとクレジットカードなどの個人情報が盗まれるリスクが伴います。
とくにおすすめな対処法はセキュリティソフトの利用です。
デバイスにセキュリティソフトを入れておけばうっかり他の対策を怠ってもリスクを回避できる可能性が残せるうえに、契約するプロバイダ次第ではオプションとして安い料金で使えるので検討してみるといいでしょう。