WiMAはUQコミュニケーションズ社が提供する通信サービスです。
サービスを利用するためのルーターは外でも家でも面倒な工事なしでインターネットが使えます。
そんなWiMAXは安くて速い通信サービスというイメージを持っている人が多いのではないでしょうか。
しかしWiMAXにもデメリットがあります。
今回はWiMAXのデメリット、そしてそのデメリットへの対処法を紹介します。
WiMAXの契約窓口やプロバイダが複雑
まずはWiMAXを契約する前に多くの人が感じるデメリットとして、契約窓口やプロバイダの複雑さがあげられます。
様々な選択肢があると比較にも手間がかかるため、今回は重視するべき点なども紹介します。
利用者には契約の複雑さがデメリットに
WiMAXは契約窓口が複数あり、契約窓口の一つプロバイダも様々です。
特にプロバイダ各社がキャッシュバック等の独自のキャンペーンを展開しているため、プロバイダ選びやプラン選ぶことに複雑さや煩雑さを感じる利用者が多いのです。
今回はプロバイダやプランを後悔なく選ぶ方法を紹介します。
WiMAXを契約するならプロバイダ
WiMAXの契約窓口は全部で3つあります。
- UQWiMAX公式ホームページ
- 家電量販店
- プロバイダ(販売代理店)
ここで重要なのは提供している通信サービスはどこで契約しようとも同じであることです。
UQWiMAXで契約したから通信速度が速いということも、プロバイダで契約したから通信の安定性が悪い、ということも決してありません。
なぜなら通信サービスを提供するために利用している回線は、どの窓口も同じだからです。
どこで契約しても、通信速度、通信の安定性、通信エリア、そして販売している機種は変わらないのです。
逆に何が違うのか。
主な違いは「価格」「キャッシュバックを含めたキャンペーン」「解約料金を含めたその他の費用」「サポート体制」です。
基本的に契約窓口で変わることは各種料金です。
ではどこで契約するとお得なのか、最もお得なのは「プロバイダ」です。
契約窓口で迷っている人には「プロバイダ」がおすすめです。
おすすめのプランは無制限の「ギガ放題」
契約窓口やプロバイダが多いことでプランも複雑に思えますが、実はとてもシンプルです。
月の通信量が7GBまでのライトプランと通信量が無制限のギガ放題プランの2つしかありません。
どちらのプランが自分の使い方に合うのかを考えてから選びましょう。
このとき基準にすべきは「動画を観るかどうか」です。
WiMAXを利用して動画を多く観るつもりの人は迷わずギガ放題プランがおすすめです。
けれども動画は家の固定回線等で観る人、または動画を観ない人には7GBでも十分なのです。
WiMAXをプロバイダで契約するときに注意する点
提供するサービスは同じでプロバイダで契約することがお得だとわかっても、今度はどのプロバイダにするのかという問題があります。
プロバイダごとにキャッシュバックを始めとしたキャンペーンを展開しており、金額や受け取る時期、方法は全く違うのです。
このプロバイダや各社のキャンペーンが様々であることも、利用者にはデメリットに感じられることでしょう。
月額料金ではなく実質料金での比較
どこのプロバイダがお得なのかを比較するとき、多くの人は月額料金で比較します。
しかし本当にどこがお得なのかを見極めるためには、月額料金ではなくキャッシュバック等を含めた実質料金で比較しなければなりません。
実質料金は以下のように計算をするとわかります。
初月費用+その他初期費用
+月額料金×35(契約年数)+キャッシュバック-その他割引
このようにトータルで料金を見なければ、どこが一番お得なのかがわかりません。
キャッシュバックやその他割引は各プロバイダで大きく異なります。
またキャンペーンは月ごとに変わっていくため、比較をしたらあまり時間をあけずに購入しましょう。
各プロバイダで異なるキャッシュバックの受け取り方
プロバイダごとにキャッシュバックの受け取り方が異なるため、一部の利用者にはこのこともデメリットに感じるかもしれません。
しかし契約する前に受け取り方を知っておかなければ、キャッシュバックをもらい忘れることにつながりかねません。
特にGMOとくとくBBやBIGLOBEなどのプロバイダはキャッシュバックに力を入れており金額は大きいです。
プロバイダを決めて契約する前には、きちんと受け取り方法を確認しておきましょう。
GMOとくとくBBは契約からキャッシュバックの受け取りまで11か月の期間が空きます。
忘れないように 受け取り方法と時期を明記して、目に入るところにメモをはっておきましょう。
通信サービスのデメリット
WiMAXは通信サービスの良さをアピールしていますが、一方でデメリットもあります。
契約をする前に知るべきWiMAXの通信サービスのデメリットについて説明します。
最大通信速度は参考値
WiMAXのモバイルルーターの最大通信速度は「下り1.2Gbps」で、ホームルーターは「下り1.0Gbps」です。
実はWiMAXの通信速度は固定回線の通信速度にも匹敵するのです。
「下り」とは、モバイルルーターなどが電波を受信することであり、動画やwebサイトの読み込みのスピードです。
WiMAXのモバイルルーターとホームルーターの通信速度は、ワイモバイル社のポケットWi-Fiの通信速度988Mbpsと比較しても速いといえます。
それならば、どこが利用者にとってデメリットになるのか。
表記されている速度はあくまでも「最大」のスピードであり、一般的にはそこまでの速度でサービスが利用できるのは稀です。
首都圏や大都市圏では電波塔も近いため速度は速いです。
けれども地方や場所によってはメーカーが宣伝しているような通信速度にはなりません。
この点は他の通信キャリアのサービスにも共通します。
しかし山の奥深くなど電波が入るか入らないかという場所以外は、YouTubeの高画質動画もストレスなく観ることができます。
事前に把握しておけば利用するときにも特に不満に感じることはないため、デメリットにはならないでしょう。
通信が安定しない場所もある
通信が安定しない場所、つまり電波が弱い場所もあることは契約前に知っておきたいデメリットです。
具体的に電波が弱い場所は主に下記の3つです。
- 山間部
- 地下鉄や地下の通りなどの地下
- ビルなどのコンクリートの建物内
これらの場所で電波が安定しない理由は電波塔からの距離もありますが、WiMAXの電波の周波数も関係しているのです。
では上記の場所では通信サービスを利用できないのか。
実はWiMAXは3年契約をしたときLTE回線が使えるハイスピードエリアモードのオプションが無料でつきます。
auなどの大手キャリアも使うLTE回線は上記のような場所でも通信の安定性が高いです。
普段使うときはWiMAX、電波の弱い場所ではLTEという風に使い分けるとほとんどの場所で問題なくネットが使えます。
通信モードの切り替えは端末から簡単にできるため利用者にとって不便なことはありません。
ハイスピードエリアモードによりWiMAXの電波が弱いところがあるということも、デメリットではなくなります。
Try WiMAXで自分の利用環境をチェック!
画像引用元:https://www.uqwimax.jp/wimax/beginner/trywimax/
自分が今住んでいる場所がWiMAXの電波が届くのか不安なときはTryWiMAXを利用しましょう。
Try WiMAXでは契約前に15日間無料でルーターをレンタルして試すことができます。
自分がインターネットを利用するであろう場所で試せば、本当にWiMAXが自分に要るのか見極めることができます。
ここで注意することは、15日間とはUQが端末を発送した日から返送した端末がUQに到着した日までです。
遅延すると解約金が発生するので期日に間に合うように返送しましょう。
また端末を返却することが面倒だとそのまま契約する人もいますが、これはおすすめできません。
なぜならTry WiMAXから契約をすると実質料金が2万円ほど高くなります。
これはTry WiMAXの大きなデメリットです。
Try WiMAXで満足しても、別のプロバイダで契約することがおすすめです。
ギガ放題プランのデメリット
通信量が無制限のギガ放題プランにも通信制限があるというデメリットはあまり知られていません。
どれだけ動画を観ても、音楽をダウンロードしても大丈夫だと思って使うと通信制限がかかってデメリットだと感じる人もいます。
そんな隠れたデメリットを解説します。
3日で10GB
無制限のギガ放題プランに通信制限がかかる条件は「3日で10GBを利用したとき」です。
これは通信が混雑し過ぎて機能しなくなることを回避するための対策なのです。
もし3日で10GBを利用した場合、翌日の18時~2時までの間、通信速度は1Mbpsになります。
ただしこの1Mbpsという速度でもYouTubeの標準的な画質の動画は問題なく観ることができます。
画質がどうしてもHD画質や4Kでないといけないという人以外にはそこまでデメリットに感じないことでしょう。
しかし、この通信制限のことを知らないでおくと、突然高画質の動画が観れなくなったと思ってしまいます。
WiMAXのデメリットには対処法があり、購入する前に確認しておけば問題のないものがほとんどなのです。
無制限のプランの場合は通信制限がかかっても一時的であり、かつ制限がかかった状態でもインターネットが利用できます。
けれども7GBのプランのときに通信制限がかかると速度は128kbpsになります。
この状態だとLINEやメールなど文章を送ることしかできません。
7GBのプランを選ぶ人はこのデメリットはしっかりと理解しておきましょう。
ちなみに7GBか無制限かはどのタイミングでも切り替えることが可能です。
迷ったらまずは無制限のプランで始めてみると良いでしょう。
LTEのデメリット
最後に知っておくべきWiMAXのデメリットを紹介します。
LTEはWiMAXの電波が入りにくい、山間部や地下、そしてコンクリートの建物でも安定してインターネットが使えます。
そのためWiMAXの通信の安定性に関するデメリットを補完するものと紹介しました。
けれどもLTEは7GB超えると通信制限がかかります。
これはWiMAXの通信量が7GBであろうと無制限であろうと変わりません。
しかし利用者にとって最もデメリットになるのは「WiMAXとLTE両方の通信量が合わせて7GB」、「LTEの通信制限がWiMAXにも適用される」ことです。
つまりLTEで2GBしか使っていなくても、WiMAXで5GB使えば通信制限の対象となります。
更にこの通信制限はLTEだけではなくWiMAXにも適用されるのです。
このときの速度は128kbpsであり、LINEやメールなどのテキストのやり取りしかできないレベルです。
つまり無制限のプランを選んだにも関わらず大幅な速度制限がかかることがあるのです。
LTEを利用したときは、その月のWiMAXの通信量にも常に気を付けていましょう。
ちなみに救済措置などはありません。
通信制限がかかっても通信量を買い足すことはできず翌月まで待つしかないのです。
LTEを利用することには少なからずデメリットもあります。
そのデメリットを回避するためにもTry WiMAXを利用して、普段からLTEが必要なのかをしっかりと確認しておきましょう。
まとめ
以上WiMAXのデメリットをまとめましたが、通信サービスにおいてはどのサービスもデメリットはあります。
しかし通信速度や料金の安さといった面ではWiMAXは非常に優れているとといえるでしょう。
また、どのデメリットに対して共通していえることがあります。
それは契約する前に契約窓口やプロバイダ、通信サービスのデメリットをあらかじめ認識しておくこと。
そして、そのデメリットの対処法を知っておくことです。
Try WiMAXを利用すれば通信サービスのデメリットは事前にしっかりと把握できます。
あらゆることにはメリットもデメリットもあります。
両方についてよく知り天秤にかけたうえで選べば、後悔しないことでしょう。
快適に安く通信サービスを利用するためにも、ぜひデメリットや対処法を知っておきましょう。