カシモWiMAXは、もともと古い端末を新古品として提供する代わりに低価格を実現したり、「Triprouter」という安い端末で格安料金プランを設けるなど、とにかく業界最安水準の安さにこだわったプロバイダです。
料金プランもシンプルかつ明朗会計でユーザーからは評判が良いです。ではカシモWiMAXは実際に本当に安いのか、デメリットはないのか、ここでは詳しく解説していきます。
カシモWiMAXの料金プランは安いと評判
カシモWiMAXは、業界トップクラスの安さを追求しており、月額なんと1,380円という価格を実現。
ただし、WiMAX業界ではほぼ定番になりつつある、最初の1,2カ月だけ割引額を大きくして月額料金が安くなるよう見せています。
そんなカシモWiMAXの料金プランは非常にシンプルで、ギガ放題プランとライトプランの2種類。
なお、カシモWiMAXでは端末によって「最安級プラン」「新端末プラン」に区別している点が他社プロバイダと違うところです。
最安級プラン
最安級プランは、対象端末が「W05」という一つ前の機種となりますが、その分料金が安いプランです。
最新機種にそこまでのこだわりが無い人は、最安級プランのほうが少ない経済負担でWiMAXが利用できます。
料金 | ギガ放題プラン | ライトプラン |
---|---|---|
初月 | 無料 | 無料 |
1ヶ月目 | 1,380円 | 1,380円 |
2カ月目~24ヶ月目 | 3,480円 | 2,880円 |
それ以降 | 4,079円 | 3,379円 |
契約期間 | 3年 | 3年 |
WiMAX2+ | 無制限 | 月7GB |
新端末プラン
新端末プランは、W06をはじめ最新機種が利用できるプランですが、その分料金は少し値上がっています。
少しでも最新機種を使って通信速度を向上させたい人、あるいは固定式のホームルーターを使用したい人は新端末プランを利用することになります。
注意点としては、初月は日割り計算がないので、月の途中で契約しても満額1,380円を負担する必要があることです。
少しでも余計に支払痛くないという人は、月初に契約して機種を発送してもらうと良いでしょう。
料金 | ギガ放題プラン | ライトプラン |
---|---|---|
初月 | 1,380円 | 1,380円 |
1ヶ月目 | 1,380円 | 1,380円 |
2カ月目~24ヶ月目 | 3,580円 | 2,980円 |
それ以降 | 4,079円 | 3,379円 |
契約期間 | 3年 | 3年 |
WiMAX2+ | 無制限 | 月7GB |
どっちのプランがおすすめ?
カシモWiMAXの最安級プランと新端末プラン、どちらが良いかと言えば、そこまで差はないので新端末プランのほうが良いかもしれません。
なぜかと言うと、カシモWiMAXでは契約期間は3年間のみ。
つまり、同じ機種を3年間使い続けないといけないため、機能面が劣るW05だと2年目あたりから性能の低さを痛感することになる可能性も考えられます。
実際に、下の表のように最安級プランと新端末プランの合計額をまとめてみると、そこまで大差はありません。
それなら最新端末で現時点で最高の性能を誇る端末を使用していたほうがカシモWiMAXに対する満足度も高くなるのではないでしょうか。
ギガ放題プランの料金差額まとめ
最安級プラン | 新端末プラン | 差額 | |
---|---|---|---|
3年総額 | 133,368円 | 135,668円 | -2,300円 |
【ホントに安いプロバイダはどこ?】実質総額を比較
では、実際にカシモWiMAXはどれくらい安いのかを、他社プロバイダの料金総額と比較してみましょう。
料金プランが安いと口コミ評判でも有名なBroad WiMAXやJPWiMAXを含めてカシモWiMAXの安さを3年ギガ放題プランを使って検証していきます。
WiMAXプロバイダ | 3年料金総額 | キャッシュバック | 実質負担額 |
---|---|---|---|
カシモWiMAX (最安級プラン) |
133,368円 | 0円 | 135,368円 |
Broad WiMAX | 131,626円 | 0円 | 131,626円 |
GMOとくとくBB | 155,160円 | 34,600円 | 120,660円 |
JPWiMAX | 134,100円 | 10,000円 | 124,100円 |
以上、料金プランが安いと評判のプロバイダを比較すると、一番の最安値はGMOとくとくBBでした。
カシモWiMAXもプロバイダの中では安いほうに該当しますが、最安値ではないことを理解しておきましょう。
さらに、最安級は他社WiMAXプロバイダと違い、最新機種でない点も注意が必要です。
ただし、カシモWiMAXは、キャッシュバックなしでこの金額を実現しているので、「キャッシュバックは受取失敗のリスクがあるので嫌だ」「最新機端末でなくても良い」という人にはおすすめ。
料金は安いけど解約手数料は平均
料金プランが安いなかには、解約する際に違約金が高額であるケースも多いですが、カシモWiMAXは他のプロバイダと同じ水準です。
12ヶ月目までは19,000円で、その後24ヶ月目までが14,000円、それ以降は9,500円。
上で紹介したGMOとくとくBBやJPWiMAXは、カシモWiMAXの倍以上の契約手数料がかかる期間もあるので、カシモWiMAXのほうが優秀であると言えます。
ただし、更新月の20日までに解約の申し込みがないと自動更新でさらに3年間の契約が結ばれるのでここは注意しておきたいところ。
更新月は、乗り換えのタイミングにもなるので、他社のキャンペーンや料金プランを確認しながら、新機種の情報も踏まえ、継続の可否を判断しましょう。
デメリットおよび注意しておきたいポイント
最安料金プランは最新機種ではない
カシモWiMAXの最も安い最安級プランは、最新機種ではなく旧型のW05です。
したがって、下り最高速度は最新機種W06の1.2Gbpsではなく、758Mbps。
あくまで最高速度であって実測値であるため、ここまでの速度を体感することができませんが、最高速度は速いに越したことはありません。
また、W06から受信感度も向上しており、今まで電波が届かなかったエリアでも繋がるようになったりと口コミ評価の高い人気端末です。
そして、最もW06をおすすめする理由が、ハイスピードプラスエリアモードで一定量の通信を行った場合、通常のハイスピードモードに自動で切り替えてくれる機能が付いている点。
ハイスピードエリアプラスモードは、人口カバー率99%のau LTE回線が利用できるので非常に高速かつ安定したネット通信が利用できる一方で、月間7GBの上限しかありません。
もし上限を超過してしまうと、その月はハイスピードモードも含めて全ての回線で速度制限が実施され、下り速度は最高128kbpsと大幅に低下してしまいます。
W06なら自動で切断してくれるので安心ですが、W05だと切断することは忘れて速度制限になってしまうリスクが非常に高いのです。
したがって、カシモWiMAXで契約するなら「新端末プラン」がおすすめということになります。
契約期間は3年のみ
カシモWiMAXでは、2年契約の選択肢がなく、3年という長期契約が強いられてしまいます。
機種変更のことも考えると、2年に1度のペースで乗り換えたほうがその時点で最高速度を誇るルーターが利用できるので、2年プランが一番使い勝手が良かったりします。
ルーターは2年に1度のペースで大きく性能が高まるので、3年だとバッテリー消耗や速度が遅いことが気になるかもしれません。
さらには、引っ越しや結婚など、生活環境が変わってWiMAXから固定回線に変える必要性が高まっても、3年間キャンセルできないのがストレスですよね。
したがって、カシモWiMAXの契約期間が3年一択というのはデメリットと言えるかもしれません。
キャンペーンはあるがお得とは言えない
カシモWiMAXにもキャンペーンが設定されていますが、他社プロバイダと比較するとあまりおすすめできるものではありません。
2020年4月末まで実施されているカシモWiMAXのキャンペーンは、セゾンカード新契約で最大5,000円が還元される特典です。
しかも、セゾンカードをカシモWiMAXの支払いに利用しないといけません。
クレジットカードの作成を検討していた人には最適ですが、キャッシュバック月1,000円が最大5か月というキャンペーン内容なので魅力に感じる人は限定的でしょう。
【まとめ】カシモWiMAXがおすすめの人
以上、カシモWiMAXの特徴についてここでは詳しく解説してきました。
料金プランがやはり魅力的なカシモWiMAXをおすすめするなら以下の方になります。
- 出来るだけ安い料金プランで契約したい
- キャッシュバックはリスクもあるから避けたい
料金プランが安いプロバイダはJPWiMAXなど他社にもありますが、キャッシュバックを適用した金額になるため、受取リスクを回避したい人にはカシモWiMAXまたはBroad WiMAXが安い料金で利用できておすすめです。
今回、カシモWiMAXに興味を持った人は、下記公式サイトで詳しく確認してみてはいかがでしょうか。